一大ブームを巻き起こしたリリック
外国人ラッパーの影響を受けて
もともとSHOは、ラッパーO.T.Genasisの楽曲【CoCo】のリミックス版として【薬物はやめろ】を制作していました。
STOPCoCoCoCoMusic
STOPCoCoCoCoMusic
出典: 薬物はやめろ/作詞:Shohei Yokota 作曲:Shohei Yokota
上記、歌詞の一部は、【CoCo】が題材となっていることを示しているようです。
日本語で停止を意味するSTOPという言葉からは、【CoCo】への否定的な見解が伝わってきます。
なぜSHOは、【CoCo】を否定しているのでしょうか。
それは、コカインに対する強い想いを綴った歌詞が起因しています。
リミックス版を作成した当時、社会派ラッパーの活動を始めていませんでしたが、何か引っかかるものを感じたのでしょう。
自身と同じくラッパーという職業に就いている人物が薬物に依存している状況に悲しみを覚えたのかもしれません。
薬物はやめろ薬物はやめろ
薬物はやめろ薬物はやめろ
出典: 薬物はやめろ/作詞:Shohei Yokota 作曲:Shoei Yokota
【CoCo】の曲中で並々ならぬコカインへの愛情が歌われている部分に、上記の歌詞「薬物は~」を当てはめました。
あえてシンプルな言葉で薬物のリスクを訴えています。
依存性が高いフレーズ
「薬物は~」は、曲中でリフレインするフレーズです。
実際に歌う時は「ヤクブーツは~」「フーフーフー」と抑揚がつけられています。
一度、聴いただけで耳に残り、呟きたくなるでしょう。
病みつきになる感覚がヒップホップ好きだけでなく、テレビ局の関係者にも注目されています。
「ビートたけしのTVタックル」など各種メディアで【薬物はやめろ】と彼の活動がフィーチャーされ、認知度が急上昇しました。
2015年の秋には、SHOが職務質問中に「ヤクブーツは~」と歌う姿をSNSに投稿したところ、若者たちの間でバズっています。
「ヤクブーツは~」と言いながら踊る動画が続々とTikTokにアップされ、ネット上が騒然となりました。
短期間で多くの人々を魅了したリフは、薬物に類似しています。
どちらも、人間が知らず知らずのうちに虜になる一面を持っているのです。
SHOの意図が定かではありませんが、巧妙な詞の構成によって依存性が高い作品に仕上がっています。
但し、【薬物はやめろ】は、彼の切なる願いが詰まった曲です。
害はありません。
むしろ誘惑に負けそうになっている人々、すさんだ心を救い出そうとしています。
人生を棒に振ってほしくない
薬物以外に目を向けろ
他に金かけろ他に金かけろ
出典: 薬物はやめろ/作詞:Shohei Yokota 作曲Shohei Yokota
上記は、「薬物は~」の後に続くフレーズです。
薬物は、購入時に高額な費用が必要となります。
安価な値段で入手できる代物ではありません。
SHOはコストとリスクを考えた時、お金を薬物以外の物事にかければよいのではないかという思いに至ったのではないでしょうか。
薬物の使用によって、経済的な負担が増えるだけでなく、人生を棒に振る事態に陥りかねません。
無駄に費やした時間は取り戻せず、ただ悔やまれるだけです。
色々な想いが「他に~」に乗せられています。
親の想いを汲んでほしい
薬物に手を出した場合、今まで信用してきた人々を裏切ることになるでしょう。
一度、失ってしまった信用の回復は容易ではありません。
家族ですら離れていってしまう可能性が出てきます。
しかし、親は子どものことを全て受け止めようとするものです。
薬物の使用に対する怒りを感じながらも、更生の手立てを必死になって模索します。
親に金あげろ親に金あげろ
出典: 薬物はやめろ/作詞:Shohei Yokota 作曲:Shohei Yokota