燃え尽きる前のクライマックスのシーンですね。

ポイントは引用「誰があなたを救えるの?」でしょう。

主人公はやはり、彼には私が必要と強く信じているのです。

これは彼女の思い込みなのか?

それとも、本当に彼は救いようのない人なのか?

歌詞の意味を独自解釈!その2

ギリギリまで

【エストエム/Acid Black Cherry】歌詞の意味を独自解釈!強すぎる女の想いに圧倒…!の画像

砕け散ってしまうくらいに
もっとギリギリまで締め付け
壊れたっていいの 私じゃなきゃアイツは生けない

出典: エストエム/作詞:林保徳 作曲:林保徳

何を締めているのかは想像にお任せしますが、ここも主人公の執念をよく表しているところです。

実際に、砕けたり壊れたりすることはまずありません。

私のことはどうなったっていいから、彼を苦しみから解放してあげなければならないのです。

愛は感じるもの?

踊り疲れて 灰になるなら それでも構わない
「愛してる」とか言わなくていい 名前だけ呼んで
目で語りかけて そう それだけでいい
痛くてもいい “愛”は感じればいい

出典: エストエム/作詞:林保徳 作曲:林保徳

「愛してる」と言葉にするほど嘘くさく感じることがあります。

それであれば、目や仕草で伝えた方が伝わりやすいのかもしれません。

ただ、言葉にしなくても伝わっていると思い始めるとすれ違いがおきてしまうでしょう。

人の心は難しいものです。

しかし、この二人には言葉にしなくても伝わるものがあるのです。

それは以心伝心。

ではなくて、痛み。

痛みを与える側も、与えられる側もその刺激によって通じ合えるのです。

もしかしたら、他の方法では通じ合えないのかもしれません。

考えようによっては、不器用な関係ともいえます。

対面のコミュニケーションは、言葉によるものよりも仕草や表情による情報の方が多いようです。

であれば、触れ合い見つめ合う方が多くの感情を伝えられるのかもしれません。

そんな顔しないで おいていけないじゃない
さぁ天国へ行こう 隠し持った本能を暴いて曝け出せ

出典: エストエム/作詞:林保徳 作曲:林保徳

どんな顔だったのでしょうか?

普段強がっている彼も、この時ばかりはしおらしい顔をしていたのかもしれないですね。

置いていけないから一緒にいくことにしたようです。

もちろん天国にいく話になります。

好きになった相手のことは全て知りたくなるもの。

普段隠している本能もその一つなのでしょう。

脳を貫いて 夜をまとえば
またエストエムが 絡まり合い 快楽の先 迷路
あなたを今 私の中で 生かせて 仕舞いたい

出典: エストエム/作詞:林保徳 作曲:林保徳

「脳を貫いて」が実にシャープな表現です。

断続的な痛みは、きっと電撃が走るように体の中を突き抜けるのでしょう。

「夜をまとえば」も絶妙な言い回しです。

夜の闇の中に溶け込んでいく様子、包まれる感じがしますね。

まとめ

主人公の強い思いに圧倒されますね。

踏んでも蹴られても健気に立ち向かう気丈なキャラクターです。

そしてこの女性の思いというものは非常に強い。

強すぎます。

しかし彼を見捨てない、彼を救うなどの上から目線(?)も見受けられます。

どこかで彼をかわいがっているのでしょうか。

そして、彼が彼女から離れられないという側面もあるようです。

描写としては過激ですが、感情的にはリアリティーがある歌詞だと感じました。

PVはあるの?

エストエムにはPVが存在します。

しかし、現段階で視聴する方法がありません。

「Acid Black Christmas <2015 特別編>〜今年の思い出 ふりかエル ライブの熱病 ぶりかエス!〜」をご存知でしょうか。

そのなかでの限定公開だったからです。

この企画は、オフィシャルYouTubeチャンネル「Acid Black Chennel」上で行われました

オフィシャルTwitterのフォロワー、オフィシャルブログのメンバーなど、一部のファンのみが招待されたのです。

通称「密会」と呼ばれる、ファンのためのプレゼント企画となります。

それ以外では公開されていないPVですから、見ることができた人達はラッキーでしたね。

終わりに