いよいよブレイク?みんなの遊び場!GANG PARADE
2019年1月8日に9人体制初のアルバム「LAST GANG PARADE」リリース!
今や国民的アイドルとなったBiSH、カルト的人気を誇るBiSを擁するWACK,inc。
その中で古参グループでありながら唯一のインディーズアイドル。
それがGANG PARADE(以下ギャンパレ)です。
コンセプトは「みんなの遊び場、GANG PARADE!」。
WACK内で唯一第1期BiSの生き証人であるカミヤサキがリーダーを務めるギャンパレ。
いわば第1期BiSの正当な後継者グループであるといっても過言ではないでしょう。
個性的なメンバー構成はWACK内最強とも謳われています。
2018年3月のWACK EXHiBiTiONより9人体制となった新生ギャンパレ。
映像作品「GANG PARADE oneman live at Zepp Tokyo」もリリース
2018年12月11日には映像作品「GANG PARADE ワンマンライブ at Zepp Tokyo」を発表。
付属のCDには新体制で再レコーディングされた定番曲10曲が含まれていました。
そこで聴かせてくれた9人の歌声に魅了された遊び人(ファンの呼称)も多かったのでは?
「LAST GANG PARADE」収録のリード曲「LAST」は「バズリズム02」のタイアップも決定しています!
2019年はいよいよ一般層にまで遊び場を拡大しそうな勢いを見せるギャンパレ。
GANG PARADEの自由な音楽性
9人体制初のシングル「GANG 2」の裏テーマは「夢の可能性」。
EDMビートに乗せた歌声で未来への可能性を提示してくれました。
一方でカップリングの「来了」では中華風のEDMサウンドで独自の世界観を表現。
ギャンパレはWACK所属アイドルでもっとも実験性の高いサウンドが評価されているのです。
EDM、メロコア、デジタルハードコアをミックスした独自の音楽性は第1期BiSの血筋の表れなのでしょう。
そこで今回の新曲「夜暗い夢」です。
ギャンパレの楽曲で日本語タイトルは非常にレアケース。
どんな方向性で攻めてくるかとドキドキしながら動画を再生してみました。すると...。
流れてきたのはHIP HOPのビート+京風のメロディ、そしてラップとポエトリーリーディング。
果たしてどのような世界が待ち受けているのでしょう...。
作曲は新人のハルナ・バッ・チーン!
なんと「夜暗い夢」の作曲者は加入したばかりのハルナ・バッ・チーンでした。
通常WACK所属アーティストはサウンドプロデューサーの松隈ケンタが楽曲制作を行います。
しかしこの重要な局面でメンバーの、しかも新人のプロデュース曲を持ってくるのがギャンパレらしさです。
さらに作詞もユメノユア&ハルナ・バッ・チーンのコンビが制作。
ということは「夜暗い夢」にはメンバーの心情が色濃く反映されている可能性があります。
MVの主役は?
「夜暗い夢」のMVは2つの異なるシーンで構成されています。
白装束に身を包んだギャンパレメンバーの歌唱シーン。
そして海外の、おそらくタイと思しき場所でのある集団の日常風景です。
それらをランダムに編集することで白昼夢のような映像作品に仕上げています。
ギャンパレのMVとしては異例尽くしの構成で描かれたMVといえるでしょう。
まず恒例のダンスシーンとグループショットは一切なし。
むしろ海外での4人のモデルのショットに比重を置いている感さえ抱きます。
セクシーな美女の正体は?
気になるのがギャンパレメンバーより明らかに目立つ5人の妖艶なモデルの存在です。
最後に出るクレジットからEmmy、Bird、Min、Caramel、Pupeaという名前らしいですが...。
ロケ地であるタイのモデルらしいのですが、ここである疑問が湧いてきます。
花街をテーマにしたとはいえWACKが単純にセクシーなMVを作るのでしょうか?
タイは性別適合手術が日本に比べ遥かに進んでいる国です。
そしてMVの監督はTwitterで彼女たちを「レディーボーイ」と呼んでいます。
ここから推察できるのは5人の登場人物がトランスジェンダーである可能性です。
トランスジェンダーがようやく市民権を得始めたとはいえまだ差別は残っています。
そして業界で常に異端視されるギャンパレはアイドル界のマイノリティーの最右翼。
つまりマイノリティーの象徴として彼女たちを主役にしたと考えると合点がいくのです。