彼も自分のことで手一杯で、まわりを見る余裕がなかったのでしょう。辛い日もあったはずです。
でも彼女と会える日を楽しみに、そんな日々を乗り越えてきたのではないでしょうか。
今ビルの前をせわしく通り過ぎる人々も、何かのために頑張っているのかもしれません。
目の前の変化に気付かないというのは寂しいことです。でも、それだけ頑張っていると考えることもできます。
この歌詞には、そんな想いが込められているのでしょう。
楽しい時間を彼女と一緒に
太陽とシャーベットピンク
あの海へ誘いたくなる
横断歩道 駆け寄って来た
今でも好きな人と
やっと会えたHoliday
出典: シャーベットピンク/作詞者:秋元康 作曲:三谷秀甫・TAMATE BOX
横断歩道を走って渡る彼女。彼に会えて嬉しいんだなというのがよく伝わってきます。
彼女のそんな可愛らしい行動を目にし、さらに愛おしさが増してきた彼。
やっぱり彼女のことが好きだと、想いを再確認します。
遠距離恋愛を始める前、2人はよく海に行っていたのでしょう。
煌めく太陽を背に駆け寄ってくる彼女の姿を見ながら、彼は海で遊んだときのことを思い出します。
浜辺ではしゃぎながら駆け回る彼女の姿と、駆け寄ってくる彼女の姿が重なったのではないでしょうか。
歌詞の2行目に「あの海へ」とありますが、そんな彼女の姿を見て海へ行きたくなったのかもしれません。
この歌詞は、彼女と一緒に楽しい時間を過ごしたいと考える彼の気持ちが表れています。
変わらぬ気持ち
愛しさはシャーベットピンク
さりげなく思い出させる
あの頃は 言えなかったけど
君が一番好きだ
出典: シャーベットピンク/作詞者:秋元康 作曲:三谷秀甫・TAMATE BOX
この歌詞は、彼女を大切に想う彼の気持ちが溢れています。
優しくてあたたかな色見のシャーベットピンク。
愛おしいという気持ちも同じように、優しくてあたたかなものです。
シャーベットピンクのスカートを履いた彼女の姿を見ながら、彼はその想いを改めて感じます。
「好き」という言葉は照れくさくて、なかなか口にはできません。
でも愛おしさが増した今は、好きだという想いを伝えずにはいられなかったのでしょう。
2人の今後は?
2人が恋人同士であることは分かりますが、それ以外の情報は何もありません。
なぜ、遠距離恋愛をしているのだろうか。2人は何歳くらいなのだろうか。
いろんな疑問が残りますが、聴く人の想像力に任せるために敢えて何も入れていないのかもしれません。
遠距離恋愛の理由
この楽曲に出てくる2人は、どこか初々しさがあります。まだ20代ぐらいではないでしょうか。
彼女は地元の大学へ進学し、彼は遠く離れた場所の大学へ進学したのかもしれません。
もしくは、就職のために地元を離れたのでしょう。
2人はまた一緒に
再会を果たした2人は、これからは一緒に過ごせるのではないでしょうか。
彼も地元で働くことにしたのかもしれません。彼女を迎えに来たと考えることもできます。
きっと2人は結婚し、幸せな家庭を築くのでしょう。
彼女をとても愛おしく思っている彼の姿から、そんなハッピーエンドが思い浮かんできます。
「シャーベットピンク」には2つの意味がある
「シャーベットピンク」は大切な人との再会を歌ったラブソングです。
しかしそれ以外にも、別の意味が込められているのではと考えることができます。