影を舞う蝶の鼓動が静寂の海を裂いた
君に見せる偽りの全てが嘘じゃないだろ
迷うたび捨てた答えもきっと 選ぶ日はまた来るから
この心は誰よりも熱く燃やし続けよう 消えないように

出典: Butterfly Core/作詞:VALSHE 作曲:minato

1番のサビで特に印象に残った歌詞があります。それは2行目の歌詞

「嘘の中に隠された本当」が見えてくる歌詞が、「名探偵コナン」にぴったりだと思いました。

「名探偵コナン」の軸のひとつは、嘘の中に隠された真実。真実を追い求めるコナンのセリフも印象的です。

コナン自身も自分の正体を隠すため、周囲の人に嘘をつくことがあります。

しかしコナンの発言がすべて嘘、というわけではありません。

たとえ嘘をついたとしても、相手を大切に想っている感情は本当なのです。

私たちも日常生活の中で、仕方なく自分を偽ることはあると思います。

しかし嘘の中には、本当の感情が隠れているのです

そんな揺れ動く心の中を蝶が舞い踊っている様子が、「Butterfly Core」の歌詞から伝わってきます。

蝶になって高く舞い上がる

心の海を舞う蝶はどこへ向かっているのでしょうか。

蝶の動きに注目して、「Butterfly Core」2番の歌詞を見ていきましょう。

何を信じればいい?

晴れの日を酷く嫌って 雨の日の空を憎んだ
波打ち際で逆らって記憶ごと消し去れば
見えないものを疑えば 正しさも見えなくなって
許されただけと嘆いた 見切れないままの日々も

守っていく 誓う言葉はいらない
誰かのせいにした日々を破り捨て

出典: Butterfly Core/作詞:VALSHE 作曲:minato

1行目の歌詞からは、世界に背を向けている様子が伝わってきます。

天気のいい日が嫌い。でも天気の悪い日も嫌い。

わがままなようにも見えますが、共感できる部分もあるのではないでしょうか。

私も「気持ちが沈んでいるのに外に出ると快晴だった」というときはため息をつきたくなります。

2行目の歌詞から、記憶すら捨ててしまいたいと思うほど絶望していたことがわかります。

何もかもを嫌い、憎み、疑ってきた日々。それはとてもつらい時間だったでしょう。

そんな時間を終わりにして、前に進んでいこうとする姿が5行目と6行目で描かれています。

守りたいものができたから、これからは自分の力で進んでいく。

そんな力強い決意がうかがえる歌詞です。

傷ついても高く飛べ

銀色の羽根を背負って嵐の中で生きていく
誰の目にも触れないまま終わりに出来やしないだろ
ボロボロになった代償なんて 舌を出してくれてやる
この心で誰よりも高く飛んでみせるから その目で見ろ

出典: Butterfly Core/作詞:VALSHE 作曲:minato

2番のサビでは、再び蝶が登場します。しかし「蝶」という言葉を使っているわけではありません

1行目の歌詞を見ると、強く吹きすさぶ雨や風の中を何かが飛んでいる様子が目に見えるでしょう。

その「何か」は蝶であると、自然と想像できるはずです。

今まで悩み、傷つきながら進んできた自分自身。その姿は銀色の蝶になっています。

万全の状態ではありませんが、その羽根は強く光り輝いているのでしょう。

誰にもその姿を見せずに力尽きることなんてできない。いつかこのを脱して、高く飛んでやる。

蝶は絶望的な状況にも負けず、高みを目指して飛んでいきます

心を熱く燃やして

絶望に負けず飛び続ける姿が印象的だった「Butterfly Core」。

ラストの歌詞からは、さらに燃え上がる熱い心が伝わってきます。

いつかのために心を燃やす

影を舞う蝶の鼓動が静寂の海を裂いて
重なり合う瞬間の残光を焼き付ける
赤く染まる月 彼方へきっとたどり着くと決めたから
何も変わることなくても 何も伝わらなくても
迷うたび捨てた答えもきっと 選ぶ日はまた来るから
この心は誰よりも熱く燃やし続けよう 消えないように

出典: Butterfly Core/作詞:VALSHE 作曲:minato

1行目の歌詞は、今までに何度か出てきた表現です。

しかし2行目の歌詞から、より力強く蝶が飛んでいく姿が想像できるはず。

銀色の蝶が目の前を飛んでいくときの光は力強く、心から離れていきません。

海の向こうに見えるのは赤く怪しげに輝く月。

蝶の銀色と、月の赤が対照的に見えます。

まるで蝶は謎に迫るコナン月は事件や黒幕を表わしているようにも感じませんか?

同じように、蝶は夢に向かう自分自身を、月は夢の前に立ちはだかる困難を指しているのかもしれません。

どんなことがあっても夢を叶えてみせる。そのためには捨てるものがあっても惜しくない。

そう考えて、蝶はより高く、より力強く羽ばたきます。

「一度はあきらめたことにも、いつかまた挑戦するかもしれない」という希望が5行目の歌詞からうかがえます。

その時が来たら、ちゃんと向き合って力を出せるようにしよう。そのために心を熱く燃やしていこう

そんな熱い決心が最後の行の歌詞から伝わってくるのではないでしょうか。

まとめ

VALSHE【Butterfly Core】歌詞解説!君の心も熱く燃えているか!?蝶に託した意味とはの画像