『青い春』は全力の青春ソングです!
RADWIMPSが歌う『青い春』は、出だしから英詞で始まります。
たたみかけるように語られるこの英詞。内容はこんな感じです。
Save me, if you were there
I guess I don't have to sing this kind of song
but Save me, let's sing together
and we'll be as one for now and forever
出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
私を救ってください!で始まる青い春。
全体を通して、ここに戻ってくると思うこと。
それは、この曲は弱い人に向けられて歌われているのだということです。
たとえば、学校で居場所がない人へ。たとえば、友達がいない人へ。
引きこもってしまった人へ。いじめられてくるしんでいる人へ。
たとえばそんな弱い人たちに向けて歌われている気がしています。
和訳は?
機械的に訳すと無機質になりますから、筆者が言葉を足してお届けします。
以下が和訳になります。
もしもあなたがそこにいるなら、私を救ってください
(そうすれば)私がこの種の歌を歌う必要はないハズだから
しかし私を救って、一緒に歌いましょう!
(そうすれば)私たちは今と永遠に一つになるでしょう
出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
つまりこれって、野田洋次郎自身が救ってください!と叫んでいるわけではないでしょう。
声を上げられない誰かの代わりに彼らが叫んでいるのだと思います。
その上で、僕らは寄り添っていると伝えているのでしょう。
それはこの先の歌詞から読み取れます。
リスナーに向けた言葉
ふと朝起きて 「もう終わりだね…。」 なんて言われたら悲しいから
僕達だけの青き春を いつまででも一緒に 生きていこうよ
出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
頑張れって励ますのは簡単で、死んじゃダメだって語るのは、少しダサい。
そんな美学を感じさせる見守る言葉がこの部分には秘められているように思います。
歌声も青いから
この『青い春』を歌っている当時のRADWIMPSは、まだまだ粗削りです。
だからこそ感情が言葉より先に伝わってくるような純粋なものという印象です。
そんなんだからなおさら、飾らない言葉の裏にある真意が見えた時。
その時、ファンは惹かれるのではないかと思います。
灰色の世界に生きる僕ら
『青い春』は現在のRADWIMPSの曲から考えてみました。
すると、あまりにストレートすぎて簡潔すぎるかな? と思います。
でもこの簡潔さは、ストレートなメッセージだと筆者は受け取りました。
そして筆者は、ここからはじまる2フレーズが、『青い春』の中でもっとも好きです。
電車の中から見える セメント色した世界も
僕等が照らすよ 溢れ出す思いで
出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
今では大人になってしまった人たちも…。
学生の頃はこんな憂鬱な気持ちを抱えていたのではないでしょうか?
そして、あの時誰かのメッセージを受け取って…。
なんとなく頑張れたんじゃないでしょうか?