じい様には理解されたくもない

RADWIMPSが歌う『青い春』は、大人になった筆者には多少くすぐったい。

だけど今、まさに『青い春』の中にいる人たちにとっては強く突き刺さると思います。

そんなフレーズが続きます。

「まだまだ青いなぁ」 って 白髪のあなたに言われたって
あなたが灰にしか 見えないって笑ってやるよ

出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

現在の天才 野田洋次郎の片鱗が垣間見えるワンフレーズですね。

鬱屈して生きている日々の中で過ごす若い人。

彼らを鬱屈した気分にさせる大人たち。

そんな大人たちに反旗をひるがえした痛快なメッセージ

ここで気づいて欲しいことがあります!

前半のふと朝起きて…は生きるのが辛い人。

いじめの被害にあっている人へのメッセージとしました。

しかし次の2フレーズ 電車の中から…は、ターゲットとなる対象が変わっています

つまり、RADWIMPS野田洋次郎はこう告げたのではないかと思うんです。

『青い春』を今生きているすべての人間に対して、寄り添って応援しているよ!

そんな強い言葉を伝えているのではと思うのです。

彼の、彼らの人間性や音楽性を考えると、筆者はそうだろうなと思っています。

次のフレーズでは自分を叫ぶ、呼びかける

引きこもりがちな君へ、虐げられているあなたへ。

そんな感じでメッセージが構成された青い春。

今節では、ついに自分の心境を吐露して、奮い立たせようともがく姿を描きます。

けど苦しくて 涙して 叫びたくなる時もあるよ 強い人間になりたくて

出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

自分の弱さをさらけ出すことで、人間味に溢れて、共感を得ることができます。

また曲中のメッセージに説得力が生まれます。

ここで利いてくるのは、歌い出しのメッセージ。

あれは君であって、君だけじゃなくて僕自身もなんだと。

『青い春』に耳を傾けるリスナーとRADWIMPS

その両者が、リンクしていく瞬間がこのフレーズになるのだと思います。

そして続く、僕らの絆

リスナーと肩を並べて歩いている姿をイメージさせる。

そこで生まれた絆を力に変えようと呼びかけます。

だけど悔しくて 歯くいしばって みんなで噛みしめあえば
アイツ等なんかに見えはしない 強い意志でつながるから

出典: 青い春/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

アイツ等とは大人だけではなく、自分を否定するすべての存在に対してだと思います。

その方がしっくりきます。

みんなで繋がりあうことで、今の状況を変えられるから。

だから前に進まないか?

そんなRADWIMPS野田洋次郎らしいポジティブで強く。

そしてシンプルなメッセージが受け取れます。

再び始まる応援歌