どう? 理解できたかな これが人類の原風景
上映はこれにて終了です 拡張現実プラネタリウム
お帰りの際は保護服と マスクをお忘れないように
手元のモニタでご確認を 本日の東京汚染予報
出典: 古いSF映画/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
それがこんな風にVRの映像でしか見れなくなったら、空気を直に吸うことすら出来なくなったら、後悔してもしきれませんよね。
伝えたかったメッセージ
僕らが信じる真実は 誰かの創作かもしれない
僕らが見てるこの世界は 誰かの悪意かもしれない
人が人である理由が 人の中にしかないのなら
明け渡してはいけない場所 それを心と呼ぶんでしょ
僕らが愛した故郷が 殺されてしまうかもしれない
僕らが待ってた未来は 誰かの筋書きかもしれない
人が人である理由が 人の中にしかないのなら
受け入れてはいけない事 それは君自身が決めなきゃ
出典: 古いSF映画/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
この大サビが、あの救世主然とした人物がトランシーバーで全世界に発信していたことだと思うんですよ。つまり秋田ひろむが一番伝えたいことなんですよ。
吊るされて、姿を変えられて、人に操られて、良いように使われて。そんな生き方を続けてたら、いつか社会はもっとクソになってしまうぞ、お前らはテルテル坊主じゃないだろ!
そう彼は言いたいんです。世界をこれ以上悪くしたくないんです、きっと。
メタな結末
昨日の夜遅くテレビで やっていた映画を見たんだね
不安になるのは分かるけれど フィクションはあくまでフィクション
この先どうなるかなんて そんなこと僕に聞かないで
答えは君自身が見つけて 僕は名も無いアンドロイド
出典: 古いSF映画/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
最後に「古いSF映画」を見た主人公が、映画の中みたいな世界に生きていることがわかります。
皮肉の効いた結末です。「フィクションはあくまでフィクション」という言葉が空虚に響き渡ります。これは本当に起こるかもしれないことなんだよ?と。
古いSF映画の元ネタ
この曲に出てくる映画には元ネタがあります。アンドロイドというフレーズでピンと来た方も多いでしょうが、「ブレードランナー」です。雨が降り続ける世界観は、「アノミー」のPVと近いですよね。
SF史上屈指の名作で、昨年「ブレードランナー2049」という続編が作られました。手放しにオススメできる映画ですが、「ブレードランナー」を見られてから「2049」に進まれるとよいと思います。
公式の映像がアップされています。雰囲気だけでも楽しんでいただけるのではないでしょうか。
おわりに
「ブレードランナー」が警句に満ちた作品であったように、「古いSF映画」もまた僕たち現代人への警告でした。
いくら嘘に満ちた世界でも、心だけは忘れてはいけない。そんなメッセージを彼(彼女?)から受け取ったことと思います。
amazarashi史上においても最も力が注がれたであろうこれらの連作、そこから得るものは大きいです。
単なる音楽の枠にとどまらないこのメッセージを大切にして、明日も生きていきたいと思います。それでは。
元ネタをもっと詳しく知りたい人へ!おすすめ記事を紹介
最後に触れたように、元ネタというのは映画「ブレードランナー2049」です。
映画の概要を知るだけでもある程度は理解できるかもしれません。
しかし、より楽曲の真意を読み解いていこうと思うと、元ネタの映画を理解することも大切です。
そこで、最後にご紹介するのが「ブレードランナー2049」を解説している記事。
この記事では登場人物たちの行動の意味を考察しています。
映画を1度鑑賞してから読むと、一層映画からのメッセージを受け取れるはず。
元ネタとして知っておくのはもちろん、不朽の名作なのでぜひ一度は観て欲しい作品です!
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