milet「Runway」の意味を解説!
miletさんの2nd EP「Wonderland EP」は2019年5月発売。
この5曲入りEPのテーマは旅です。
そのうち今回ご紹介する「Runway」は飛行機がイメージされた歌詞になっています。
アップテンポでEDMテイストにあふれたサウンドも魅力。
この疾走感は誰がどこへ飛ぶときのものなのでしょうか。
また、実際に飛行機を操縦する話なのかどうかも含め、miletさん自身が歌詞に込めた意味を深掘りします。
1番の歌詞をチェック
飛行機を操縦しているの?
So I'm not gonna change
no more
壊れそうな機体は今にも fall
操縦だけじゃ can't control
終わらない でもまだ止まれない
出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow
miletさんが作詞される歌詞は英語と日本語が混ざっていて、複数の意味に解釈できる場合が多いです。
その点を踏まえたうえで、1番の歌詞からじっくり見ていきましょう。
冒頭のパートでは飛行機を操縦しているかのような状況が描かれています。
1行目の英語は「だから私はもうこれ以上変わらない」という意味です。
それ以前に何かがあったかのような出だしになっています。
その出来事については不明ですが、ボロボロの飛行機が落ちそうな雰囲気。
しかもコントロール不能に陥っているにも関わらず、着陸するわけにもいかず、飛び続けると宣言しています。
ただ、この歌物語の主人公が本当に飛行機を動かしているのかというと、そうとも限りません。
そもそも飛行機の免許を持っているのはかなり限られた人になります。
パイロットを描いたドラマや映画の主題歌であれば、パイロット目線の歌詞もあり得るかもしれません。
それでも幅広く届けることを考えると、飛行機の免許を持たない人はなかなか感情移入しにくいはずです。
それよりも自分の体を飛行機に見立てて、なかなか思うように飛べない。
そう表現していると捉えるほうがしっくりくる気がします。
探しているのは何?
どこを探したって見えない夜でも
また今も
どこかにいるから
聞こえた声まで
出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow
自分を、コントロール不能に陥った飛行機と捉える路線で解釈を続けます。
この歌物語の主人公は自分をうまく操ることができず、傷つきくじけそうになっているわけです。
それでも自分を変えることはせず、自分がやっていることをやめず、立ち止まらない。
そう決意しています。
ただ、飛行中には乱気流に巻き込まれることもあるものです。
そんな目の前が真っ暗に思えるときでも、どこかに誰かがいてくれる。
なぜなら誰かの声を耳にしたから。だから諦めない。そう解釈できます。
まだぼんやりとした状況です。
それでも困難に打ち勝って前に進む。
誰かの為に、そう決意する主人公の姿が見えてきました。
模索しているのは前進する為の道。
自分を飛行機に例えるなら着陸地点を探していると考えられます。
サビの歌詞をチェック
暗い飛行場
I know 'cause we're together
I'll go wherever you will go
灯りもない滑走路
誰もここに居なくたっていい
出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow
サビの舞台は真っ暗な飛行場。
そこで主人公は孤独を受け入れる覚悟をしつつ「私たちは一緒に居ると知っている」と言っているわけです。
さらに「あなたが行くところなら私はどこへでも行く」と決意しています。
一体どういう意味なのでしょうか。
まず飛行場というのは飛行機が飛び立ち、そして着陸する場所です。
概ね飛行機には同乗者がいるはず。
また、暗闇に包まれた状態では飛行機は離陸も着陸できません。
実際の飛行機ならあり得ませんが、これはやはり自分を飛行機に例えているから成立する話。
真っ暗な中、自分1人で飛び立つとしても、私たちは共にいる。
どこへだって一緒に飛ぶことができる。そういう意味に解釈できます。
ここまでじっくり歌詞を見てみると、主人公はmiletさん自身と捉えることもできるでしょう。
miletさんは自分の曲を聴く方と一心同体となって飛び立とうとしているかのようです。
誰と一緒に迷っているの?
'Cause we're together
I'll go wherever you will go
見えなくなってるサイン
辿り着くまで飛んで
we're lost together
出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow