miletさん自身がリスナーに呼びかけているとすると機長がmiletさん、同乗者がリスナー

そう例えることができます。

ただ冒頭にもあったようにこのフライトは決して順風満帆ではありません。

むしろ前が見えないほどの悪天候。

つまり一緒に迷っている状態です。

無事に着陸できるかどうか心配されますが、それでも共に飛ぼうというmiletさんの強い意志が伝わってきます。

この曲のようなエレクトロサウンドもオルタナティブロックも、音楽性の幅が広いmiletさん。

もしかしたらファンの方がどのように聴けばいいか迷うかもしれない。

乱気流の中、飛行するような挑戦になっているけれど共に前進しよう。

そんなmiletさんのメッセージが込められているのかもしれません。

2番の歌詞をチェック

閉じるものと開くもの

milet【Runway】歌詞の意味を解説!操縦しているのは飛行機?それとも…?勝ち目なしでも進め!の画像

So close your eyes
and open your mind
見渡せば端もない夢でもない
正体のない smoke and noise
もう誰がここに居ても聞こえない

出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow

ここから2番です。

だから目を閉じて。心を開いて」とmiletさんがリスナーに呼びかけているようです。

実際にそうしてmiletさんの歌声に耳を傾けると、共に空を飛ぶような気分になりますね。

彼女の音楽的な模索は続いても、ご本人もリスナーもお互いに満足する音楽の旅ができるのではないでしょうか。

それが現実になれば、とやかく口を挟むまわりの人がいたとしても、非難の言葉はもう耳に入らないという話。

よく考えてみると心の闇も騒がしい雑音も、スルーしようと思えばできてしまう幻のようなものかもしれません。

ネガティブな事柄に足を引っ張られるよりも、miletさんと音楽の旅をするほうがよっぽど有意義です。

勝ち目はないの?

どこを探したって見えない夜でも
また今も
勝算のない道でも私はここから

出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow

しかし日々暮らしていると、どれほどあがいても出口の見当たらない困った問題も起きるものです。

miletさん自身も、もしかしたら音楽活動などで煮詰まることがあるかもしれません。

むしろ、そもそも勝ち目はないと腹をくくり、それでも挑戦するという確固たる決意に満ちています。

もちろんmiletさんの歌声を受け取る側としては、彼女の挑戦に勝ち目がないとは微塵も感じません。

ただ、それはご本人の想い。

あるいは同じ飛行機の同乗者である私たちの心に寄り添って、代弁してくれているとも解釈できます。

負け戦だと感じる出来事があっても、miletさんの歌声を聴きながら一緒に前進したいですね。

ラストのサビはこちら

軌道修正する方法

milet【Runway】歌詞の意味を解説!操縦しているのは飛行機?それとも…?勝ち目なしでも進め!の画像

'Cause we're together
I'll go wherever
信じるものたった一つでいい
辿り着くまで飛んで
we're lost together

出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow

サビが繰り返されるラスト。

これまでと違う歌詞が出てきます。

それが3行目。

結局のところ乱気流に巻き込まれて、飛行機がどれほど揺れたとしても、いつかは到着します。

着陸地点さえ目指していれば。

ところが目の前が暗闇で覆われると、前はどちらなのか方向性がはっきりしなくなって迷うわけです。

もちろんこれは例え話です。

日々の暮らしの中でも、思い悩むときは目標や夢といった目的を見失っていることが多いもの。

もっと煮詰まると、自分自身が信じられなくなることさえあるものです。

それでも何があってもブレない軸のようなものがあれば軌道修正できます。

自分にとって確固たる何か

信念さえあればどこへでも飛べる。

そういう意味ではないでしょうか。

高く飛ぼう!

Just close your eyes
and open your mind to fly high

出典: Runway/作詞:milet 作曲:milet・TomoLow

今までのサビでも出てきた歌詞ですが「高く飛ぶ為に」の部分が加えられています。

「目を瞑り心を開放して高く飛ぼう」というmiletさんからの呼びかけ。

miletさんの紡ぎ出す音楽を共有することも含まれるでしょう。

また、この曲を聴く方それぞれの人生において、困難を乗り越え飛躍することも考えられます。

何気ない日常を、空への旅立ちのように感じさせてくれる名曲でした。

最後に