初の映画タイアップ作品「Wake up」
朝からエンジン全開になれる一曲
「Wake up」はKANA-BOONが2016年10月に発表した、メジャー9枚目のシングルです。
タイトルの“Wake up(目覚めろ)”というだけに、聴くだけで眠くて塞ぎそうな瞼も思わずパッチリ開きそうなハイテンションな曲となっています!
笑いを誘う個性的なジャケットもそうですが、賑々しいキャッチーなメロディに、励ましてくれるようなフレーズの数々は本当に聴いてて楽しい。
イントロからグングン突き上げてくるようなドラム、疾走感がたまらないギターサウンド。
そして女性歌手のようなハイトーンボイスで曲を煌びやかに彩るボーカル谷口の歌声。
こういったストレートで力強いビート、頑張る人へ向けた応援歌といった感じの歌詞がKANA-BOONの魅力なんだなぁと改めて実感できますね。
KANA-BOONのPVでお馴染みの山岸聖太監督制作
本作のPVを手掛けたのは山岸聖太監督。
KANA-BOONのヒット曲「盛者必衰の理、お断り」や、切ない恋模様を描いたラブソング「涙」など、多くのKANA-BOONのPVを担当した映像クリエイターです。
映像ではKANA-BOONのボーカル谷口鮪が、店員役やワイヤーで空を飛びまわるピーターパンの役で出演!
実は谷口は高所恐怖症。物語終盤でピーターパンを演じたときはかなり緊張したとのこと。その様子を見て山岸監督は「腹がよじれるくらい笑った」そうな…(笑)。
彼らと馴染み深く、そして仲が良いからこそこういう場面でも笑いが生まれるんでしょうねぇ…多分。
そして気になる金髪の女の子についてですが、彼女は清水葉月という舞台女優さんです。
映画「全員死刑」やドラマ「家売るオンナ」「海月姫」にも出演していた今年28歳の若手女優!
普段は黒髪でクールビューティな雰囲気を漂わせていますが、今回の金髪姿もパンクな感じがして可愛い!
全3曲収録の「Wake up」
1:「Wake up」
2:「LOSER」
3:「Weekend」
出典: Wake up/KANA-BOON
主演中井貴一のコメディとリンクした「Wake up」
本作は、楽曲リリースと同じ月に公開された映画「グッドモーニングショー」の主題歌に起用されました。朝の情報番組を舞台に繰り広げられる、落ち目のキャスターの物語です。
映画内では、朝の顔として活躍する登場人物達が葛藤や成長を経験し、一人前に“目覚めていく”姿を描いています。「Wake up」は、そういった側面を切り取って制作されました。
センチでしっとりくる曲調や、カッコ良さを前面に出し若者へエールを贈る歌など、その柔軟な音楽性も魅力的な彼らKANA-BOON。
今回の歌は、映画のコメディ要素を落とし込んだようなスピーディで高揚感をもたらしてくれるテイストなので、疲れたときでも前向きになれちゃいそうです。
歌詞をチェック
眠りから覚めない本音。仮初の起床
寝起きの擦り目
TVの前で突っ立って
変わりない一日始めることが憂欝です
上手く生き抜く為 本心だって引っ込んで
本当の自分 まだベッドの中で就寝です
明けない夜 終わらないんです ねぇ
出典: Wake up/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
物語の主人公は朝に弱い人物のようです。
会社勤めか学生なのか、とにかく日々変わらない日常を繰り返すことに対し不満を抱いている様子が窺えます。
ちょっとした軋轢が生じたらやりにくくなってしまう現代の人間関係の辛いところ。
起床後、たとえ身体は動いていても、そんな世知辛い世の中を上手く生きるために、“本心を寝かす”毎日を送っています。
“明けない夜”とは、時間のことを指しているのではなく、こういう感情を殺して過ごす日々を表現しているんでしょう。
なんとなく気持ちは分かります(笑)。
辛い出来事があった翌日やキツい仕事をこなさなきゃいけない日々の朝って、自分の周囲だけ重力が増したような感覚になることがありますもの。
しかし誰かに八つ当たりしたり、理不尽に正面からぶつかって波風立てるよりも、気持ちを押し殺した方が平和に生きられる…。
割りとここの歌詞に共感した人も多いのではないでしょうか。
そろそろ本当の気持ちを起こさないと
目覚めよう
心の奥にしまった声を響かせよう
君の言葉を解き放て 生まれ変わるのさ
誰もが眠った街で 新しい朝の輝きを見つけるのさ
出典: Wake up/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪