いちばん近くにいてね
力強い歌声が魅力的な大黒摩季さん。
1995年に11枚目のシングルとしてリリースされた曲がこの「いちばん近くにいてね」です。
この曲は大黒さんの初ライブで一番最初に披露されたもの。
つまり、人前で歌った初めての曲なのです。
そんな思い出深いこちらの曲は、真夏の雰囲気が伝わるメロディになっています。
歌詞の中でも、夏の海を感じさせるような風景が感じられます。
しかし、自分が恋に対して弱気になっている部分も表現されているのです。
メロディも夏のシーンではとても明るい曲調ですが、自分の気持ちを表現するシーンは少し落ち着いた曲調です。
明るい様子と、不安に思っている気持ち。
相反する感情が、曲や歌詞にしっかりと表現されています。
それでは、この「いちばん近くにいてね」の歌詞について解説していきましょう。
真逆の感情
自信のなさ
Never wanna hurt you
Never wanna lose you
Never wanna show you
I have nothing splendor
Never wanna hurt you
Never wanna show truth
Heart ache Heart ache is a love power
出典: いちばん近くにいてね/作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季
まず歌詞の最初に英文が出てきます。
あなたを傷つけたくない、あなたを失いたくない、あなたに見せたくない。
私は全然素晴らしくなんかないという意味が込められています。
すでに少し自分に自信がないように思っている様子が伝わってきます。
そして歌詞の5行目からは、あなたを傷つけたくない、真実を見せたくないという意味。
歌詞の6行目は心の痛みは愛の力と訳すことができます。
「Heart ache」が心の痛みという意味なのですが、2回歌詞には出てきています。
繰り返し2回言うことで、ドキドキやズキズキという表現に近づけているのでしょう。
これらの表現から、自分はあなたに恋をしているということがわかります。
ラブラブな海デート
ギラギラの太陽とピチピチのON THE BEACH
ドキドキあなたの SUN OIL 感じちゃうよ
ギュッとグッと抱いて SUN SET
トけちゃうような 甘いKISSして
出典: いちばん近くにいてね/作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季
そしてここの歌詞では今までの不安な様子が全くない、夏の風景が感じられるのではないでしょうか。
海でデートをしているのでしょう。
つまり、あなたとは彼氏のこと。
これらの歌詞からはとてもラブラブな様子や、距離が近い様子が表現されています。
まるでそんなラブラブな様子を、周りの人に見せつけているかのようです。
歌詞の3行目や4行目は、「~して」というように、自ら相手にその行為を求めていることがわかります。
私の過去
忘れられない絶望
ずっと いつまでも
このままでいれたらいいな
前の人 一緒にいすぎて
愛が生活に負けたから…
出典: いちばん近くにいてね/作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季
先ほどの様子とは違い、また弱気な気持ちになっていることが伝わってくるのではないでしょうか。
自分の本当の気持ちが表現されています。
歌詞の3行目からは、元彼の話を始めています。
前の彼氏とはとても長く付き合っていたのでしょう。
未だに少し引きずっているのかもしれません。
またすごく長く付き合っていたのに、別れることになった前の彼氏。
ずっと一緒にいられると思っていた私は、そうなってしまった事実に絶望したのかもしれません。
別れてしまったことがとてもショックだったのでしょう。
歌詞の4行目は相手との現実が見えてしまったことが表現されています。
恋が冷めてしまったのかもしれません。
ドキドキを失いたくない
いちばん近くにいてね
束縛したくないの
お互いの人生 今は大切にしたいから
出会った瞬間の ふたりのあのトキメキを
出来るだけ新鮮に感じていたいの
出典: いちばん近くにいてね/作詞:大黒摩季 作曲:大黒摩季