電気グルーヴ前作から8年ぶりのアルバム『J-POP』

【モノノケダンス/電気グルーヴ】いろんな意味で衝撃のPVを解説!最後のオチを一体どう受け止める?の画像

今回「モノノケダンス」のPVについて解説するにあたってその経緯を説明しなければいけません。

モノノケダンス」は2008年に前作から8年ぶりにリリースされた「J-POP」という作品に収録されています。

モノノケダンス」はその先行シングルとしてアルバムに先駆け発表されました。

コンセプトアルバム『J-POP』

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前作の「VOXXX」、前々作の「A(エース)」はフロア向けのダンスチューンを中心に作られたアルバムでした。

しかし「J-POP」というアルバムはそれまでのコンセプトとは大きく路線を変更された作品でした。

タイトルが示す通りに全曲日本語詞3分間程度というJ-POPの雛形を電気グルーヴ流になぞった異色作なのです。

前作からの音色の変化

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サウンド面でも大きな変化が見られます。

サンプリングを削ってローランドSH-2というアナログシンセ中心に作られています。

全編通して彼らの敬愛するクラフトワークYMOに似た手触りを生みだしています。

様々なコラボを経て辿り着いた境地

8年間のブランクの間に電気グルーヴとしては2005年にスチャダラパーとのコラボアルバムをリリース。

石野卓球としては岡村靖幸七尾旅人とのコラボ作を経験しています。

今回解説する「モノノケダンス」はこのような経緯で作られった電気グルーヴ流のエレクトロポップなのです。

『モノノケダンス』は『墓場鬼太郎』のテーマソング

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モノノケダンス」はアルバムの先行シングルとして2008年2月にリリースされています。

また、アニメ墓場鬼太郎」のテーマソングとして使用され話題になりました。

そのためシングルCDジャケットには原作者水木しげるオリジナル書下ろしイラストが使用されています。

またPVで聴けるシングルヴァージョンはアルバムとは異なるMIXです。

墓場鬼太郎世界観電気グルーヴの音楽が意外と合っています。

水木しげるに向けたオマージュ

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モノノケダンス」のPVには水木しげるへのオマージュが大量に詰まっています。

まずPVアニメーションの作りがテレビ版のオープニング映像のような昭和の貸本漫画風になっています。

墓場鬼太郎」という作品が昭和初期水木しげる貸本漫画時代の作品であることへのオマージュなのですね。