バンド名の由来は新聞の切り抜き
ダンスビートとルーツミュージック
そのバンド名の由来ですが、高校の頃にバンド名を決めるときのあることがきっかけで決まったそうです。
それはメンバーの部屋の壁に貼ってあった新聞の切り抜きでした。
そこには「夜の本気ダンス」の文字が。
それをみた瞬間、これだと直感したそうです。
どんな記事だったんでしょうか。
バンド名についてはご本人たちも、バンドの音を想像しやすくて良かったと思っているそうです。
その本気ダンスのサウンドは、4つ打ちのダンスビートと言われていますが、EDMのようなエレクトロの匂いはしません。
逆に、ルーツミュージックを感じさえします。
チャック・ベリーやエルヴィス・プレスリーなど、良き時代のロックン・ロール。
フランツ・フェルディナンドやアークティックモンキーズ、JETなどの新しい踊れるロック。
ヒップホップばりの畳み掛けるようなノリ。
夜の本気ダンスからは、色々な音楽の香りがします。
そのどの音楽も従来の音楽からどんどん変化して生まれてきた音楽です。
ロックンロールはブルースやフォークから。
踊れるロックだって元はロックンロール。
ヒップホップはディスコ、ソウル、ファンクだし。
だから夜の本気ダンスは、ルーツミュージックなんだけれどジャンルレスなんです。
銀杏BOYZのコピーから始まった
スリムでキレッキレの暴れるサウンド
バンドとしては、銀杏BOYZのコピーから始まったそうで、アマチュアの頃のライブでは銀杏BOYZさながらで相当暴れていたようです。
銀杏BOYZとちょっと違うのは、暴れてもおしゃれというところでしょうか。
そのシャープで暴れるサウンドは、ミッシェル・ガン・エレファントを彷彿させるものがあります。
バンド全員がスリムでキレッキレの激しいダンスは、モッズではありませんが通じるものがあるように感じます。
ボーカル&ギターの米田貴紀さんがネクタイを締めているのも、何か影響があるのかもしれませんね。
韻を踏んでいる歌詞に注目
短いセンテンスを吐き出していく
そんな彼らが、2016年3月にリリースしたファーストアルバム『DANCEABLE』に収録されているのが「Crazy Dancer」です。
「Crazy Dancer」をリリースした当時のメンバーは、米田貴紀さん(ボーカル&ギター)、町田建人さん(ギター)、マイケルさん(ベース)、鈴鹿秋斗さん(ドラムス)の4人。
その後、2016年にギターの町田建人さんが脱退して、新ギタリストとして西田一紀さんが加わります。
ただ、ギタリストは変わったものの、一貫して基本サウンドは4つ打ちのダンスビートです。
そしてヒップホップばりの畳み掛けるような韻を踏んだような歌詞も魅力です。
同じ音節を繰り返すだけでなく、強弱をつけたりリズミカルにすることでよりダンサブルになっています。
短いセンテンスをテンポに合わせて吐き出していく、勢いを感じさせる歌詞です。
「Crazy Dancer」では、“足りないないない”、“せつないないない”というリフっぽいワードが印象的です。
「Can't You See!!!」という曲では「三振」、「斬新」、「関心」と被せてきます。
歌詞全体の流れも、意味というよりもリズムとのノリを大切にして、踊っていて止まらない言葉を選んでいるのではないでしょうか。
無料でみられるギタースコア
ギタリストならコピーしたくなるリフソロ
バンドスコアやギタースコアは、色々な出版社から発売されています。
無料でギタースコア(TAB譜)を公開しているのが「TuneGate」というサイトで、メロ譜も掲載されています。
曲はGm B♭/E♭ F/の繰り返しから、ちょっとくい気味に歌が始まります。
基本はこのコード進行を2小節繰り返していくパターンです。
ここでギターが引っ掛け気味に1/2弦の9フレ/8フレ/6フレと落ちていくところがアクセントになっていますね。
そして、E♭/Fのフックがあって、サビに繋がります。
このフックからサビへの躍動感がカッコいいんです。
それとサビ後のギターソロも思わず踊りたくなる要素満載です。
早弾きなんかではなく、チャック・ベリーばりのリフソロなんです。
ほんと、コピーしたくなります。
ギターを弾いている人ならわかると思いますが、ギターのヘッドを上下に揺らしてチョーキングで決める。
テレキャスターでやると一番かっこいいやつです。