主人公は2番の歌詞で今の心中を赤裸々に告白しています。 

結婚していなくてもあの人と一緒にいられるだけで幸せだと。 

やってはいけない領域にまでとうとう足を踏み入れてしまったようです。 

もう以前のように躊躇も戸惑いもありません。 

例え、自分が2番目の存在だとしても全く構わない心境なのです。 

大好きになったあの人とわずかな時間でも一緒にいられるだけなのに、こんなに幸せになれるとは。 

人を好きになるのに理屈もルールも関係ないという事実を主人公は思い知ったのです。 

もうあとには引けない自分の存在を主人公は感じたのでした。 

結婚だけが愛の証明ではない

歌詞の最後になって主人公が好きになった男性側の描写が表れます。

今の主人公は、好きな相手が結婚していても全く罪悪感を感じていないようです。 

愛する人を好きになるのに、結婚しているから、という理由は不自然だと感じだしたからです。 

事実、結婚して幸せな家庭を築いていれば男性の方も気持ちが惑うはずがありません。 

いくら目の前に妻とは違う魅力を持った女性が現れたとしても心まで許す事はないのです。 

それが夫婦となった人間のルールであり破ってはいけない鉄則だからです。 

しかし、出会ってしまった主人公から受ける無常の愛の姿に 男性は理性を失いました。

一途な思いで笑顔を振り向かせる主人公の人柄にほだされたようです。

もはや男性の方が主人公のことを放ってはおれない状態になったのです。

これが男と女の間に燃え盛る真実の恋の炎というものなのでしょうか。

もはやどちらが正しくてどちらが間違っているのか、区別もできない精神状態になってしまったのです。

そう思うと、結婚とはいったい何なのでしょうか?

結婚したから絶対に妻以外の女性に思いを寄せてはいけないのでしょうか?

主人公にとったら、迷う男性の気持ちがかえって悩ましくも幸せに陶酔できるのでしょう。

主人公が贈るラプソディ

ポッカリ残った大きな穴

歌詞の最後になります。

結局、主人公は男性と添い遂げることはできませんでした。

それまで大きな恋愛経験もなく、その代わり大きな失恋の痛手もなかった人生に1つの区切りをつけました。

今や、人を好きになることの素晴らしさと辛さをいやというほどわかりすぎた大人の女性になったのです。

決して人前で話せない経験を積んだのです。

結局、男性は自己都合を優先させ主人公の前から消えました。

ただ、それで主人公が恋に狂ったわけではありません。

意外と冷静に、今後の自分の生き方を模索できています。

ただ、心にポッカリと大きな穴が残りました。

いくら自分を慰めてもふさぎきれない大きな穴なのでした。

せめてラプソディを歌って立ち直りたい

主人公は偶発的にでも故意にでもなく男性にラプソディを贈ったのです。

今の自分を狂わしいほど恋の炎で燃え上がらせた男性に。

そしてその言葉は、自分の心の中でひっそりと歌いました。

主人公は男性の微笑みをこの先、ずっと忘れられないでしょう。

自分のことを狂ったほどに好きにさせた男性のやさしい微笑み。

それをいつまでも胸の中にしまっておきたい。

それが永遠の別れとなった男性への自分のケジメとしたのです。

主人公にとって、形は不倫でしたが間違いなくそれは「純愛」でした。

ひとときの道ならぬ恋の形見として、自分の心の中に永久に記憶しておきたかったからでしょう。

アイドルもカバーしている「純愛ラプソディ」

残念ながらCD化はされていませんが、松浦亜弥が「恋愛ラプソディ」をカバーライブで熱唱しました。その時の模様がYouTubeにアップされています。

また、「恋愛ラプソディ」が主題歌として起用されたドラマ「出逢った頃の君でいて」に出演していた酒井法子も、日本テレビ系「THE夜もヒッパレ」で歌っています。

特に酒井法子の場合、ドラマのイメージと歌とがクロスオーバーしました。番組MC赤坂泰彦も曲紹介で「ナナちゃん」と酒井法子に役名で呼びかけました。 

YouTubeで視聴できる松浦亜弥の「純愛ラプソディ」も、心に染みいる名曲です。

さて竹内まりやの「純愛ラプソディ」。不倫を扱った失恋ソングなのにどこか勇気を与えてくれる歌でもありましたね。

失敗を成功に導く失恋ソング、まだまだたくさんありますよ。

1989年にリリースされて大ヒットを記録した、サザンオールスターズのバラード曲「さよならベイビー」。切ないメロディーに乗せられた歌詞は、ひと夏の恋の終わりを描いたものでした。文学的な含みを持つ言葉とストーリーからは、胸を締め付けるような悲しみの理由が伝わってくるのです。

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彼にもらったプレゼントの品々を、ポップなメロディーにのせて延々と歌ってる?二人が別れてしまう失恋ソングなのですが、謎の多いちょっと不思議な曲。90年代に大ヒットした「プレゼント」を徹底解説します!

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