聞かしてみろ!(HOO)
声を出して KEEP ON MOVIN’
腹の底から SAY BUS!TER!BROS!
その調子!(HEY)
くれよ BIG な HOO (HOO)
言えよ君も YEAH (YEAH)
その声で越える 限界の先に連れてくぜ

出典: IKEBUKURO WEST GAME PARK/作詞:好良瓶太郎 作曲:月蝕會議

自分たちをリスペクトするのなら絶えずレスポンスを返せ、ということです。

求めた分「その調子!」と相手を褒める三人。礼儀正しさを感じてしまいますね。できた兄弟です。

更に、周囲の声があってこそ高みを目指せるのだと歌っています。

イケブクロ代表のBuster Bros!!!がバトルで優勝すれば、ブクロがトップ!

きっとそこには未だ見たことがない景色が広がっていることでしょう。

お前らの応援があれば優勝できる、という意味に解釈できます。

兄弟それぞれのパートをチェック!

ここからソロパートです。

三人バラバラでありながら同じ高みを見ていることがよく分かります。

一郎の準備は抜かりなく続く

いくぜ MIC CHECK 1.2 1.2
ON AND ON 繰り返す 一晩中
マイクロフォン NO.1 始まりの合図
絶えず 声出す このヴァース 蹴っ飛ばす
ほら行こう 俺ら ALL NIGHT LONG
見ろ HORIZON からご来光
始まったばっかだ IT’S NOT OVER
朝日が登るまで さぁ行こうか

出典: IKEBUKURO WEST GAME PARK/作詞:好良瓶太郎 作曲:月蝕會議

ライブのPAがマイクチェックする際のフレーズに「チェックワンツー」があります。

この言葉には高音から低音、音圧の強弱など様々な音の要素が詰め込まれています。

ちょっとした音のニュアンスを損なわないように調整するために欠かせないフレーズといえるでしょう。

これを延々と繰り返すことに、どんな意味があるのでしょうか。

マイクを調整し続ける、つまり「いつでも声が出せるように準備をしている」ということです。

ここは一郎のパート。一郎は常に臨戦態勢でいるのですね。

彼は朝夕問わず常に自分のライムを刻み続け、不要になった韻文は放り出していきます。

一郎は情報屋として目まぐるしい日々を送っているため、朝が来たと思ったら夜と入れ変わっているのではないでしょうか。

一方、Buster Bros!!!としてはこの時点ではまだスタート地点です。

ブクロの頂点になったからといってそこで満足せず、自分たちを勝利の光が照らしてくれるまで突き進みます。

二郎の全国統一!

マイクロフォン NO.2 続けざまに GOIN’
プッシュでスタートする GAME ほら熱狂
したくなるほど熱い現象
日本列島 声出せ いくぜ! SAY HOO!
そこの君も 君も そこの君も
そんなもんじゃないだろ まだ行けるか?
行けるぜ!今日も明日も BIG SHOUT IT OUT

出典: IKEBUKURO WEST GAME PARK/作詞:好良瓶太郎 作曲:月蝕會議

続いて二郎のパート!

ゲームを始めるのに「プッシュ」するってどういうこと?と疑問に思った方もいるかもしれません。

家庭用ゲーム機として日本中を熱狂させたファミリーコンピューターをご存知ですか?

有線のコントローラーが二つ伸び、その片方(ワンコン)にスタートボタンがついています。

ソフトをセットすれば勝手に始まる現代のゲームとは違い、このボタンを押さなければ始まりません。

つまり、ゲームをやるかやらないかは自分次第ということでしょう。

もちろん二郎は光の速さでボタンを押すに違いありません。

ヒプノシスマイクの舞台は今の所、中王区と4つのディビジョンのみで構成されています。

しかしそれ以外、まだ見ぬディビジョンも引っくるめて自分たちの勢いに巻き込みたいと思っている二郎。

「もっと行ける」ならそれを声に出して叫べ!と歌っています。

叫べ、声を出せと鼓舞する相手は「リスナー」であり「ファン」です!

バトルに勝利するためにはCD購入者の投票が必要なわけですから、当たり前ですね。

三郎が欲しいものはレスポンス

「わー」とか「きゃー」黄色い歓声
聞きたいのはそういうことじゃねえ
ぼくが「SAY」って言えば ほら皆で HOO
言いたいのはそゆこと 君も声出して
マイクロフォン NO.3 いざ出陣
ブクロの中心から ルーティン
カセットをセット させないリセット
GAME はこれからさ MIC ON THE SET

出典: IKEBUKURO WEST GAME PARK/作詞:好良瓶太郎 作曲:月蝕會議

ただの人気になりたいわけではない。三郎の歌い出しにはこのような意味を感じます。

見た目や話題性だけでのし上がる気はないのです。

彼らが望むのは、ラップで頂点を取ること。自分たちの言葉の力に人々を巻き込むことだといえます。

ですから、自分たちに賛同してくれる人々からのレスポンスを何よりも望んでいるのです。

三郎のセクションにもゲームの描写が登場します!これぞファミコン、といった光景ですね。

まず「カセット」という言葉、そして「リセット」ボタン。

一度ゲームが始まったらどんな状況に陥ってもやり直しは効かないし、やり直しをさせるつもりもありません。

バトルを楽しむ気満々の様子が窺えます。

ゲーム好きの三郎の真骨頂でしょうか。

言葉の力、言葉の面白さ

ラップといえば「韻」による言葉遊びです。

しかしそれ以外にも、好良瓶太郎の言葉遊びらしきものを発見しました。

一郎の責任感