アジサイがさよならを告げたら夏の風をまた迎えよう
育った街を遠く離れて季節を跨いできた

出典: Hello Especially/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

心に余裕があるときには、さまざまなものに目をむけることができます。

珍しく道端を歩いていた黒猫や、派手な車などであれば誰でも振り向くことがあるでしょう。

しかし、かつてそこに咲いていた一輪の花などがなくなっても、あまり多くの人は気づきません。

この歌詞の一行目の「風」についてはどうでしょうか。

冬に吹く冷たい北風であれば、毎年「寒い!」と感じる方も多いように思われます。

しかし夏はどちらかといえば無風に近く、ジメジメとした蒸し暑い日々ではありませんか?

忘れ去られそうな小さな命にも惜しむ感情を抱き、限りなく弱い風ですら存在をしっかり感じとる

どんなものでもいい、この世のありとあらゆる出来事を歓迎している様子が綴られています。

どんな手紙なのでしょうか

たまには手紙を書いてみるよ どっかにポストカードでもあったっけ
懐かしい顔に向けてほんの数行ノスタルジーを

出典: Hello Especially/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

大切な記念を祝う曲にこの歌詞が綴られたということは…。

日頃スキマに関わってくれている、愛していくれている方々への感謝のメッセージでしょうか。

「10周年迎えました。いつもありがとう。」

少し照れる気持ちもありつつ、感謝の気持ちを込めている彼らの姿が想像できそうですね。

高め合う

チュルチュ 調子はどうですか?
チュルチュ 忙しくしていますか?

出典: Hello Especially/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

「おかげさまで絶好調!こっちも忙しいよ。」

このように返事をしてあげると、彼らはきっと喜ぶことでしょう。

忙しいということは、ある意味人気者であるという証

であり仲間でありながら、切磋琢磨し合うライバルでもありたいですね。

良き近況報告というものは、互いを認め合って大きく高め合うものです。

原動力

無我夢中で探し回っていたあの夢の具合はどんなだい?
相変わらずだよって飲み明かせたらいいな それだけで最高

出典: Hello Especially/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

関わり始めてから随分と長い時間が経過したことが読み取れるフレーズです。

しかし、どれだけの時が流れたとしても彼は過去の思い出を忘れることはありませんでした。

きっとそれらは今なおスキマスイッチというアーティストの大きな原動力になっているのです。

さり気ない「愛」

長い月日と試行錯誤の中でいろんな景色を見てきたけど
まだ実感はないや でも簡単に思い出せるんだ
君とはしゃいだあの日のことは

出典: Hello Especially/作詞:スキマスイッチ 作曲:スキマスイッチ

ひょっとするとこの歌詞の二行目こそが、この曲で最も伝えたかったことなのかもしれません。

同窓会などでとても久し振りに友人に会ったとき、思い出話が始まったとしましょう。

何年も経ってしまえば、記憶が薄れていくこともたくさんあります。

そんな中で「簡単に」思い出せることとは、あなたにとってどのようなことでしょうか。

いつも厳しい恩師が初めて褒めてくれたことや、恋人に涙を流して言われたこと…。

それはきっとあなたにとって本当に大切なことで、人生の軸になっていることかもしれません。

この三行の歌詞を要約すると、「君は大切な存在さ」となるのではないでしょうか。

直接的には表現していませんが、さり気なくも深い愛情を感じます。

「チュルチュ」=照れ隠し?