いいねして最新情報を受け取ろう!

2017年01月06日更新

ベース初心者に知っておいてほしいシールドの基礎知識

シールドって実はエレキベースの音質にとても影響力のある機材なんです。家電製品の電源コードみたいに、電気的につながりさえすれば何でもいいというわけではありません。この記事では、エレキベースにとってシールドの果たす役割や、選び方、メンテナンスの方法など、シールドに関して知っておきたい知識をお伝えします。

シールドが音に与える影響について

エレキベースをはじめて手にしたとき、とりあえずお金をあまりかけずにベース本体、アンプ、シールド、チューナー、ピックなど必要な機材がひととおり手に入る「初心者セット」なるものを購入された方も多いのではないでしょうか。

その後ベーシストとしてテクニックが向上し、より音にこだわって楽器のレベルを上げていった方も多いでしょう。

ではシールドについてはどうでしょう?

上級者にもなればさすがにシールドに無頓着な方はいないと思いますが、初心者の方はシールドの違いで音がどれくらい変わるか、あまりピンとこないのではないでしょうか。

ここでは、シールドが楽器の音質に与える影響についてお伝えしていきます。

音質に与える影響の大きさはプレイヤーに近い順

はじめてエレキベースを手にしたときは、とりあえず自分の手で楽器を弾いてみて、ちゃんと音が出せるというのが目標だったと思いますが、少しレベルアップしたら次にはどれだけいい音が出せるか、自分の好みの音が出せるかということにこだわってほしいと思います。

そう考えたときに、いい音を出すために必要となる条件はいろいろあります。

楽器をもっと良いものに替える。

アンプを替える。

弦をいいのに張り替える。

エフェクターを使ってみる。

ベースの音に対して影響力を持つ機材っていろいろあって、何を替えるとどれくらい音が変わるかという影響力の差もさまざまです。

ひとつ覚えておいてほしいのは、プレイヤー自身からの距離が影響力の大きさに関わってくるということです。

その意味で、最も音に影響を与えるのはプレイヤー自身の「心」です。

そして指、楽器、シールドという順に、プレイヤーからの距離が近いほど音に対する影響力は大きくなります。

それはつまり、音を良くしようと思ったら、プレイヤーにより近いところから変えていくのが効果的ということでもあります。

シールドが音に対して与える影響というのはエフェクターやアンプよりも大きいということになるのですが、でも、シールドの存在は楽器やエフェクターやアンプに比べて、案外ないがしろにされがちではないかと思うのです。

シールドは電源コードではない

エレキベースをはじめとするエレキ楽器において、シールドが果たす基本的な役割というのは、楽器から出力される電気信号をいかに正確にアンプに対して伝達するかということです。

オーディオ機器などでも、録音したときの音をいかに正確に再現するか、ということにこだわった製品は多いと思うのですが、シールドも同じことです。

電気信号が歪んで伝わると、楽器が本来持つ音質を正確に出力することはできません。

正確に出力できないということは、ベース本体がどんなに良い音を出しても伝わらないし、逆にアンプがどんなに高性能であっても伝わってこないものは表現できないということになります。

その意味で、正確に電気信号を伝えるといシールドの役割というのはベースの音質に極めて大きな影響力を持つものなのです。

シールドは決して、家電製品の電源コードのように、楽器からアンプに電気信号がつながりさえすれば何でもいいという認識で選ぶべきものではないということが、おわかりいただけるでしょうか。

どんなシールドを選べばいいか

シールドが音質に与える影響力についてまずは書いてきました。

とはいえ、使用するシーンによってシールドに求められる役割も変わってくることがあります。

そこで、使用するシーン別にどのように使い分けるのがいいか、考えてみましょう。

長さはどれくらいがいいか

先にも述べたとおり、シールドの基本的な役割は楽器から出る電気信号を正確にアンプに伝えることです。

エレキベースでシールドを使う際に、最も避けたいのは電気信号が伝達される途中で音が痩せてしまうことです。

その意味では、シールドも長ければ長いほど音質の劣化につながるため、できるだけ短いシールドを使うのがいいということになります。

選ぶ要素としては音質以外の部分もあるので、常に短いシールドを使うとはいかないと思いますが、不必要に長いシールドを使うことだけは避けておきたいものです。

たとえば、自宅で小型のアンプに接続して練習する場合なんかは、楽器を構えているすぐそばにアンプも置いていると思うので、1メートルもあれば十分ではないでしょうか。

スタジオでリハーサルをするときはアンプも大型になることが多いですし、セッティングで何かと立ち回ることもあるので、もう少し長めの3メートルくらいのシールドを使うのが良いと思います。

エフェクターを使う方であればアンプからエフェクターまでの接続には1メートルのシールド、エフェクターからベースまでの接続には3メートルのシールドという具合に、無駄のない長さのシールドを使いましょう。

ライブパフォーマンスとレコーディングでの使い分け

自宅での練習用や、スタジオリハーサルではそんな感じですが、ライブの場合は少し事情が違ってきます。

音質へのこだわりに加え、ライブパフォーマンスに必要な長さというのもポイントに入ってきます。

特に、ライブでよく動き回る人の場合は、ステージで動ける範囲がなるべく広くなるように、十分な長さのシールドが必要になってきます。

広いステージで動き回るのであれば7メートルから10メートルのものは用意しておいた方がいいかもしれません。

ライブで動き回りたい人に意識しておいてほしいことがもうひとつあって、それは抜けにくいプラグの形状のシールドを選ぶことです。

ライブパフォーマンスで熱く激しいアクションを繰り返すあまり、楽器からシールドが抜けてしまって突然音が出なくなるという、大変残念な光景を筆者は何度か目にしたことがあります。

そんなトラブルを避けるためには、シールド先端のプラグ部分がL字型に曲がったものを選ぶことをおすすめします。

ベーシストにおすすめのシールド

こだわり出すと高品質で値段も張るものがいくらでもあるシールドですが、それほど高額でなくてもそこそこ使えるコストパフォーマンスの良い製品もあります。

このあたりを押さえておけばまずは大丈夫と思われる製品を、ここではいくつか紹介してみたいと思います。

本当の音を正確に伝えてくれる

CAJ カスタムオーディオジャパン Cable ベース用 シールドケーブル KLOTZ Master's Choice MC B I-L

このケーブルは高域から低域までバランスよく、幅広いレンジで音を出してくれます。

特定の音域をブーストするなど独自の加工はなく、本当の音を正確にそのまま出してくれているという印象です。

今お使いのシールドがもしレンジの狭いものであれば、比べてみるとこのシールドがいかに幅広いレンジをカバーしているかを実感できると思います。

ケーブルが柔らかくて扱いやすく、しかも耐久性にも優れているので、コストパフォーマンスはかなり高いと思います。

特色ある音作りでベーシストに人気

MONSTER CABLE BASS2 12A 12ft 12SL モンスター ケーブル ベース用 シールド

対してこちらは、かなり特色のある音を作り出すタイプのシールドです。

筆者には中低域がブーストされてより太い音が出る印象があるので、ロック系のバンドで使うには良い感じかなと思います。

シールドだけで音が変わってしまうので、ナチュラルなセッティングにしておいてエフェクターでいろんな音色を使い分けたいというタイプの人には向かないと思うのですが、ライブとおしてこの音1本だけでいけるという人にとっては使い勝手が良いのではないでしょうか。

これをお気に入りに挙げるベーシストは結構多いようです。

シールドにもメンテナンスを

エレキベースを弾くときに使う機材の中で最も酷使され、しかもぞんざいな扱いを受けることの多いのがシールドではないでしょうか?

スタジオでは誰もが気にせず踏みつける。

ライブではステージパフォーマンスでたっぷり痛めつけられる。

そんな使われ方をしているのに、案外メンテナンスには気を使ってなかったりしませんか?

シールドは正確なベースの音を伝える生命線。

メンテナンスにも気を使っておきたいものです。

シールドに断線はつきもの

当たり前のことですが、シールドも長年使っていると物理的に劣化していきます。

ある日、いつものようにスタジオでセッティングして、アンプにスイッチを入れてみたらどういうわけか音が出なかったという経験はありませんか?

シールドのトラブルはこのように、予期しないタイミングで急にやってきたりするものです。

ライブの本番でこんなトラブルに見舞われたら目も当てられませんよね。

まずはスペアのシールドを常に持っておくというのが鉄則ですが、そんなときに備えて、やはりシールドもときどきはメンテナンスをしておきたいものです。

シールドは、演奏中に無理なねじれや折れ曲がりが発生してしまうこともよくあるので、中で断線してしまうというトラブルはもうつきものだと認識しておいてください。

断線する箇所はもうほぼ決まっています。

両端のプラグとコードの接続部分です。

特に、楽器と接続している側のプラグで断線が起こることが多いです。

普段楽器を構えるときって、シールドが楽器から垂れ下がって体の前でブラブラ動かないように、楽器とストラップの間にシールドを通して固定することが多くないですか?

あれをやると楽器側のプラグとその周辺のコードに大きな負担がかかって、内部で断線が起こりやすくなるのです。

シールドをしっかりつないで、ボリュームも上がっているのになぜかアンプから音が出ない。

そんなとき、アンプや楽器側のトラブルでなければ、ほぼシールドの断線が原因であると思っていいでしょう。

音が出ないトラブルのときは慌てず、まずはどこに原因があるかを切り分けます。

エフェクターをつないでいるならエフェクターをはずしてアンプに直接つないでみる。

他の楽器と交換してみる。

他のアンプに接続してみる。

シールドを別のものに替えてみる。

などということをひとつずつやっていけば、原因箇所にたどりつくことができます。

シールドを替えて音が出るようになったなら、トラブルの原因は間違いなくシールドの断線です。

セルフメンテナンスのすすめ

シールドの断線はつきものなので、音が出なくなったらからといってすぐに新しいものに買い換えるのはちょっともったいないと思います。

なぜなら、シールドの内部で断線しているくらいなら簡単に修理できてしまうからです。

シールドの断線を修理しようとするとき、もちろん断線箇所を特定することが最初にやることなのですが、普通に使っていればシールドのど真ん中でコードがぷっつり切れているなどということはまずありません。

まず間違いなくプラグとコードの接続部分で断線していると考えていいでしょう。

そこで、プラグとコードの接続部分を確認してみましょう。

プラグの下の金具を回すとネジが緩んでカバーが外れる

たいていのシールドは、プラグの部分がネジになっていて、プラグを回してみると金具が緩んで外すことができます。

外すとさらにラバーで覆われているので、それも外してみると、コードの先端とプラグの裏側部分がハンダ付けされているのが見えます。

そのハンダで付けられた部分からコードの先端が抜けてしまっていませんか?

●さらにラバーで覆われた部分をはがすとプラグとコードの接着部分がむき出しになる。ここで断線していることが多い

その状態が確認できれば、あとは抜けてしまったコードの先端部分をハンダで付け直すだけでOKです。

もしコードが切断されてしまっている場合は、シールドのラバーの部分をカッターなどで少し切って、必要な長さのコードを引っ張り出してきます。

ハンダごてやハンダはホームセンターなどで安く買えるので、1台は持っておきましょう。

簡単な修理ならたいていはこれで間に合いますので、楽器ケースにいつも入れておくことをおすすめします。

おわりに

シールドについて覚えておきたい知識をいくつかお伝えしてきましたが、いかがでしたか?

シールドを1本替えてみるだけでベースの音がガラリと変わってしまったりしますので、いろんなシールドを試して特性を知っておくといいのではないでしょうか。

また、手入れのしかたひとつで耐久性にも差が出てきますし、音にも影響してくることもあります。

ぜひシールドの知識を役立ててベースライフのクオリティ向上を目指してみてください!

関連人気記事ランキング

関連する記事

この記事に関するキーワード

この記事のキュレーター

東京都在住。東京都内を中心にライブ活動をするインディーズロックバンドのベーシストです。ここではエレキベースに関する記事を中心に書いています。

人気記事ランキング

カテゴリー一覧

おすすめの記事

FacebookやTwitterで最新情報を厳選してお届けしています!フォローしてチェックしよう!

検索