大塚愛「私」はドラマ『嫌われる勇気』の主題歌!

大塚愛の「」は、2017年1月からフジテレビで放送されたドラマ嫌われる勇気』のエンディング曲として書き下ろされました。『嫌われる勇気』と聞いて、聞いたことがある響きだと感じた方も多いかもしれません。

ドラマの原案はベストセラー小説『嫌われる勇気』

 大塚愛「私」は子育てや自分と向き合った曲...?!無人の街を歩くMVが話題に!【歌詞情報あり】の画像

実はドラマの原案となったのは、2013年に発売されてからベストセラーとなった小説『嫌われる勇気』。実学書としても幅広く読まれていたので、本の題名を聞いたことがあるという方も多いでしょう。

原作では哲人と青年との対話を通して、アドラー心理学が分かりやすく紹介されていきます。このドラマは小説の内容を題材にし、大胆に刑事ドラマにアレンジ。

アドラー心理学を実践する女刑事のヒロインが、周囲から嫌われることを恐れず、自分の信念を貫きながら事件を解決していくストーリーです。

歌詞の中では、ドラマのストーリーだけでは描き切れないヒロインの心情がしっかりと描かれています。

迷いが吹っ切れてまっすぐに歩いていけるような、勇気をもらえるMV内容

そんなアドラー心理学をモチーフに作詞作曲された「私」のMVはとても前向き

他人の評価や過去や未来にとらわれずに自分の人生をもっと生きようというメッセージが込められているため、街中を勢いよく軽やかに歩いていく大塚愛さんの姿が印象的です。

無人の街は後からの編集によるもの

大塚愛の歩いている姿だけに気をとられていると気が付きにくいですが、実はこの町には人の気配がありません。そう、この町は無人の街なのです。

そんなことがありえるの?っと思ってしまう方もいるかもしれませんね。このMVでは、無人の街のシーンを作るため、大塚愛のシーン撮影後、彼女以外の人や車など動いているものをすべて消去したのだとか。

そのおかげで、彼女の歩く姿が浮きたち、力強く前へ突き進んでいく姿が強く印象に残る仕上がりとなっています。

アドラー心理学「嫌われる勇気」とは何かがわかる歌詞

心理学と言えば、難しい学問をイメージしてしまいますね。しかし、実はアドラーの心理学は、哲学をわかりやすく解説していることが特徴です。

歌詞では、そんなアドラー心理学を実践するドラマのヒロインの心の中が描かれています。ヒロインがいったいどんな気持ちで毎日を過ごしているのか、ここから確認していきましょう。

人の評判ばかり気にしていないで、まずは自分の本当の心の声に耳を傾けてみよう

夜が明けてく
世界がある
私の今
心が知る
愛が見える
私は今

捨てて離していく 触れて抱きしめる
歩き続けていく 感じたまま
向かい話していく 受けて抱きしめる
針を進めていくあの夢

出典: https://twitter.com/yosshiardija/status/831146160500858881

「夜が明けると世界がある」というのは、新しく迎える今日のことを表しているのでしょうか。現在の自分にもっと耳を傾けてみよう。そうすれば、自分の本当の気持ちや愛に気が付くはず。

そのようにこの歌詞の主人公は語りかけている気がします。

ドラマ化の原案となった小説「アドラーの勇気」で語られる最も強いメッセージは次の通り。「他人から嫌われても良いと勇気を持てた時、人は初めて自分だけの人生を生きられる」。

ドラマでは上記のアドラー心理学を体現している人物として、警視庁の女刑事が主人公として描かれます。きっとドラマのヒロイン庵堂 蘭子は、常に自分の心に歌詞のようなメッセージを問いかけながら、毎日を過ごしているのでしょう。

捨てて離していくもの」とはいったい何を表しているのでしょうか?アドラー心理学によれば、これは他人からの評判や感情のことだと考えられます。

そして逆に自分自身の本当の心を「触れて抱きしめ」そして「向かい合って話して」「受けて抱きしめる」ことで、初めて自分の人生を生きられるというメッセージなのでしょう。

さらにこのように毎日を過ごしていくと、自分が描いた夢に向かって一歩一歩近づいていけるとも、ドラマの主人公は語っていますね。

たとえ人から批判を受けても自分と向き合い続けることが大切 いずれお互いに理解し合える時が来る

終わらない声 止まない雨
息をきらして
心に聞く 愛と生きる
私と今

廻り溶けていく 許し許される
傷が背を押していく ありのまま
巡り解けていく いつか辿り着ける
花を添えていく コの夢

出典: https://twitter.com/yosshiardija/status/831146727306506240