乃木坂46【言霊砲】歌詞の意味を徹底解説！なぜ神様を味方につけたいの？主人公が届けたい思いを紐解く

神様が味方する人。その人こそ彼の気持ちを射止め彼女となれる人でしょう。

一体誰が彼に近づくことができるのか。主人公はその答えが知りたいのです。

当然、自分がその選ばれた人であることを願っています。

他のライバルたちには内緒で、神様がこっそり自分だけに協力してくれたら…。

そんな希望を抱いているのですね。

作戦が必要ない。そう言う理由はなんでしょうか。

恋の駆け引きという言葉があるように、作戦を立てることは恋愛においても有効です。

神様に作戦を立ててもらうことができれば、彼と仲良くなることなんて簡単なはずです。

主人公が望むのは奇跡です。

奇跡とは通常では起こりえない、不思議な出来事を差します。

彼に近づくために計画を立てて、着実な努力を積み重ねてやっと付き合うことができる。

奇跡という言葉を使う以上、そのような苦労をすることは望んでいないのかもしれません。

神様に彼と近づくチャンスをもらい、とっておきの笑顔で彼の心を射止めて彼女の座を勝ち取るのです。

そんな理想の未来を思い浮かべる主人公。

こうなればいいな。そんな願いのすべてを空に向かって呟きます。

言霊という言葉は、言葉に宿っていると信じられている不思議な力をいいます。

声に出した言葉が現実でも実現する、そんな力です。実際はそのようなことはありえませんね。

不思議な力にも頼ってでも、彼への恋を実らせたい。そんな主人公の切なる願いの表れです。

二番は主人公が現状に焦りを感じている様子です。

心ときめく出来事があれば恋人同士になれるけれど、このまま状況が変わらなければ友達のまま。

卒業という言葉があるように、残された時間はあまり多くないようです。

彼と恋人になりたい。そう願っているだけではあっという間に離ればなれになってしまいます。

それまでに彼の気を引くことができなければ、この恋は一方的なもので終わってしまうのです。

そんなことは嫌だ。主人公はそう思っているはずです。

彼と出会う、それだけではダメなのです。彼の印象に残らなくては意味がありません。

シチュエーションを考えて、どうにか彼の気を引きたいと願います。

そんな機会を与えてほしいと、ここでも神様に頼んでいるようです。

主人公は頑なに、彼との出会うきっかけを神様へ求めています。

自分から行動するのではなく、奇跡を求め偶然にすべてを任せようとする理由。

それは神様に導かれた運命の恋を信じているからです。

自分から何かしなくても自然と行く先々で彼と出会い、そんな自分を知らないうちに彼も気にかけてくれる。

この恋が運命ならば、私と彼は自然と恋に落ちるのだから。

主人公が神様に頼るのは、そんな考えによるものなのでしょう。

ですが、現実はそううまくいきません。

いつまで経っても変わらない彼との関係。

主人公は不安と焦りにかられて、「どうしてなの？神様」と問いかけているのです。

ねだるような強気の口調は運命を信じる純粋さの表れとなっています。