楽曲について

花譜【心臓と絡繰】歌詞の意味を考察!最後のピースが表すものとは?恋心を抱く喜びと素晴らしさを読み解くの画像

バーチャルシンガーである花譜の楽曲『心臓と絡繰』。

いつまでも自分を愛せなかった日々に、あなたという光が差し込んできたという恋心を描いた楽曲です。

2018年12月28日にYouTubeで公開され、公開1年半ほどで再生回数は270万回を突破。

コンポーザーであるカンザキイオリの情緒的なメロディーで紡がれています。

大都会の夜に、ただ1人で何かを待っているように描写されているMV

小さな体で、両手を掲げ、感情を全開にして謳い上げている花譜の姿が印象的です。

ただひたすらに心に芽吹いた熱い恋情を歌へと昇華している歌詞

早速、その1つ1つに込められた想いを考察していきたいと思います!

あなたの気持ちがどうであったとしても

上手くはいかない恋

優しさも仕草も何もかも嘘でも
思うように信じたものを選ぼう
戸惑いだって有るよ
それでも教えてよ
この雨の解答を見せて

出典: 心臓と絡繰/作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ

歌詞1行目に描かれている【嘘】についてみていきます。

主人公が嘘だと感じているのは、好意を寄せる相手の行動ではないでしょうか。

距離が近づいたと思えば、愛想を尽かされたように素っ気ない態度をとられることも。

こちらからはあなたしかいないと想っているのに、あなたからは大多数の内の知り合いかもしれない。

そんな心に溢れ出る懐疑的な感情やどこか憂いた恋情を描いているのです。

その次の歌詞では、いくら悩んだとしても自分の気持ちのままに正直に進むべきだといっています。

主人公が抱いているのは、好意を寄せる相手に対してなにがあろうと諦められないという強い感情。

末尾で【雨】と表現されている点にも注目です。

ここでの雨は、まさに主人公があなたのことで憂鬱になっている心情を比喩していると解釈出来ます。

一途な恋心の中にマーブル模様に存在する憂い不安感

願っているのはただ1つ、あなたと一緒になれることなのです。

固まった想い

たった一つの大切な物が
最初から分かったら良いのにと
嵌めては崩してを繰り返して
やっと気づいたんだ
想いは決まっていたんだ

出典: 心臓と絡繰/作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ

自分の中にあるいつまでも埋まらないパズル。

これまでに何度も最後のピースを嵌めようとしますが、どれも意味を持たなかったのです。

そうした中で訪れたあなたとの出会い

それは、今までのパターンでは考えきれないほどに運命的なものであることが読み取れます。

主人公にとって足りなかったのはあなたの存在。

そう言い切れるほどに、強く深い想いが心に芽生えているのです。

誰にも譲れないあなたへの恋情は、日に日に肥大していくばかり。

あなたの気持ちが計り知れずとも、この先に描こうとしている未来が無くとも構わないといっているのです。

もう止まれない感情は、どんどんと加速していくばかりです。

自分を受け入れた先で

大きな受容

騙されたって良いよ
奪われたって良いよ
この傷もこの涙も
この気持ちは全部私のものだ

出典: 心臓と絡繰/作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ

あなたに自分がどれだけ振り回されようとも厭わないといっています。

自分の思うようにいかない現実すらも、ありのままの私だと捉えているのです。

湧き上がってくるネガティブ感情で溺れそうな日々。

大きすぎるほどの自己愛に満ちた歌詞は、これまでの主人公とは別人のようです。

そこまで心情が変化するほどに、あなたという存在の影響は偉大だったのでしょう。

縮こまった心臓だとしても、大切な人へ向かって必死に想いをぶつけていく。

心に憂いが芽生えるたびに、1歩1歩強くなっていく主人公の姿が想起出来ます。

無力なままで

少ない脳で答えを知った
仕掛けられた罠に揺れ動いた
戸惑いも繰り返し
恋をしてみよう

君の優しさの全てが嬉しかったんだ

出典: 心臓と絡繰/作詞:カンザキイオリ 作曲:カンザキイオリ