小説、イラスト、音楽を連動させた「ガールズブルー」の第二弾を公開!
ボーカルを務めるみあによる小説と、イラストや音楽を連動させた企画「ガールズブルー」が話題を集めている三月のパンタシア(以下三パシ)。
2018年の夏から始まったこの企画ですが、第一弾の「青春なんていらないわ」に続く第二弾「街路、ライトの灯りだけ」が12月20日にYoutubeにて公開となりました!
楽曲に込められたのは高校三年生女子の葛藤
三月のパンタシアというユニット名には元々「終わりと始まりの物語を空想する」という意味が込められています。
三月のパンタシアの音楽は、三月という「終わりと始まりが重なる」時期に生まれる感情を音楽にして届けたい、という想いから生まれた。ユニットのコンセプトは「終わりと始まりの物語を空想する」であり、ユニット名の「パンタシア」はラテン語で「空想」を意味する。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/三月のパンタシア
なるほど三月は卒業や進学、就職など人生の岐路に立たされるタイミング。
そして三パシの楽曲はその名の通りどれもそういった終わりと始まりに対しての感情を表したものになっています。
今回公開された「街路、ライトの灯りだけ」に関してもそういう場面に際したときの感情を歌ったものだということですね。
そういう場面に際したときといっても、取り巻く状況は人によっていろいろとあるでしょう。
そんな中で今回主人公に選ばれたのは高校三年生の女の子。
将来の進路を見据えなければいけない時期に際した彼女の葛藤がしたためられているといいます。
歌っているみあにも当然そういった時期があったということ、さらにファンの手紙からそういった想いを耳にすることもあるということから、こういったメッセージを込めるに至ったとのこと。
今年もいよいよ終盤に差し掛かったということで、タイムリーに同じような想いを抱えている学生さんもきっとおられるのではないでしょうか?
明るいようでいて、どこか憂いも感じさせる
そこに乗るみあの歌声は明るいようでいて、どこか憂いを感じさせる部分があります。
これはまさに人生の岐路に立たされたときの感情を表しているかのよう。
将来にワクワクする気持ちはあるのだけど、同時に不安も抱えている。
そんな複雑な感情が楽曲にもよく表されていました。
気になるのはリリックに合わせて繰り広げられたイラストの意味深な描写です。
それぞれが何を表しているのか、ここから歌詞の内容を追いながら考察していきましょう。
無責任な言葉を掛けられるぐらいなら一人になる
悲しいことなんて
思い出さないように蓋をする
優しい言葉って
思い出せないしいらないよ
出典: 街路、ライトの灯りだけ/作詞:n-buna 作曲:n-buna
自分の気持ちを理解してくれる人がいたとしても、完璧に理解できるという人はきっといないのではないでしょうか。
優しい言葉を掛けられてもその人は自分のことを理解して言っているわけではないと思うと、どうしても軽く聞こえてしまう。
それならいっそ悲しいことを思い出さないように蓋をしてしまえば、中身のない優しさに触れなくても済む。
そうやって主人公は一人になろうとしているのです。
動物たちは本当は寂しいという気持ちの表れ
この部分には動物たちと一緒に歩くイラストが使われていましたが、それはきっと主人公が本当は一人が寂しいと思っているから。
中身のない優しさに触れるのは嫌。だけど一人は寂しい。
言葉を持たない動物なら、そんなとき無責任なことを言われることもありません。
だから主人公は心の中で彼らをそばに置いているのではないでしょうか。
主人公を気に掛ける人物…口じゃ言えないって?
連れないことばっか言わないでよ
一つは返事して
街灯の暗さじゃわかんないからさ
口じゃ言えないからさ
出典: 街路、ライトの灯りだけ/作詞:n-buna 作曲:n-buna
ここで一人になろうとする主人公を気に掛ける人物が登場しました。
「街灯の暗さ」という言葉が場面が夜であることを彷彿とさせます。
この夜というのは時間のことではなく、主人公の将来が見えなくて不安な気持ちを表したものでしょう。
そして意味深なのは「口じゃ言えないからさ」という歌詞。
口で言えないのなら、何で伝えるというのでしょうか。
この表現がここで使われている理由もイラストの中に隠されていました!