独特の空気で始まります
アーティストとアーティストが手を組んで生まれた空気。
それは温かいままのふわりとした不思議さでした。
誰に話しかけてるの
君のいる世界と
君のいない世界じゃ
まるで意味が違うんだ
それに気付いてほしい
出典: UNIQUE/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
心の中で誰かを思い浮かべて問いかけている光景が浮かぶ歌詞です。
「君」はとても大切な人なのでしょう。もしかしてこれはラブソングなのでしょうか。
出会う前と出会った後の景色が別のものになるという表現は恋にも当てはまります。
そして別のものになったのは見えているもの以外にもあるようです。
ここでの「意味」を「価値」と言い換えることもできるでしょう。
存在そのものに価値がある、存在しないことが考えられないくらいに大切にしている。
でもそのことを問いかけた相手は分かっていないのかもしれません。
恋愛にしては少し上から目線に感じる問いかけ、誰に向かって話をしているのでしょう。
気が付いていないけれどエールを送ってる
背筋を伸ばして
元気に歩く君を見て
よっしゃがんばろうって思う
誰かがいるんだ
出典: UNIQUE/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
誰かを思い浮かべて問いかけている人にはいつも見守っている人がいます。
朝出かける姿でしょうか、ピンと伸びた背中から伝わるのは自己肯定感ですね。
今日も楽し気に出かけていく後ろ姿。見られていることを「君」は気が付いていないのでしょう。
でも無意識で歩いて行く姿はエールになっているのです。
小さくなる背中を見送りながら毎日この時間が続くことを願っている人がいる。
歌詞の登場人物は出かけていく人とそれを見送る人という関係のようですね。
1年に1度歌う歌
だからこの歌を唄うんだ
Happy Birthday to you!
出典: UNIQUE/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
見送られる人と見送る人、しかもそれが毎日続く。
このことから、この歌の登場人物は親と子供という関係なのが分かりますね。
親であればこの世に誕生する前から子供のことを知っています。
待ちに待って生まれてきてくれた日は「誕生日」という特別な日。
親にとっては格別な思いを手にした日なのです。
1年に1度やってくるその日はいつもとは違う感情が押し寄せるのでしょう。
毎日1人で出かける年齢なら親との間に距離ができる頃。
でも生まれたときの小さな手や足を忘れることはありません。
大切な人が生まれた特別な1日をお祝いする歌。
本当のことは誰も知らないけれど
今日は一緒に考えよう
君というユニークな
存在が生まれて来た
宇宙の不思議な Story
いくつかの星座が並んで
あの波が打ち寄せて
あの風が木々を揺らした
奇跡の一瞬に君は生まれた
出典: UNIQUE/作詞:槇原敬之 作曲:槇原敬之
会話をする時間や機会が減る年ごろなのでしょう。
普段なら向かい合って座ることもないのかもしれません。
でも誕生日であればそれを理由に引き留めることができます。
思い切って話を始めたようです。
ここでタイトルになっているワードが出てきました。
ちょっと面白い人という意味に使われがちですが本来の意味はコレです。
他と変えることができない独自のもの。
何物にも代えがたい授かりものとして2人の間に来てくれたことを表しているのでしょう。
そしてそれを手にしたときは「奇跡」としかいえない瞬間だったのです。
宇宙がどうしてできたのかは誰にもわかりません。
それでも星と星をつないで素晴らしい空とお話ができました。
上手く説明ができないけれど「波」と「風」はいつも側にあります。
そこに在るけれどどうしてそうなったのかが分からない沢山のこと。
「誕生」も特別以上の出来事で同時に謎めいているという表現は槇原敬之さんならではですね。