「うるわしきひと」(いきものがかり)は高校時代の楽曲がモチーフ？！歌詞の意味を解釈！コード譜あり

いきものがかりの「うるわしきひと」は、2007年2月14日にリリースされた5枚目のシングルです。

この楽曲は、コカ・コーラが出している飲料である「アクエリアス ビタミンガード」のCMソングに起用され、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

元々の人気はもちろん、そのタイアップも相まってか、オリコン週間チャートでは17位にランクインしました。

デビューから1年経ってその存在感をどんどん大きなものしていくきっかけの1枚と言っても過言ではないでしょう。

また、このシングルはいきものがかりにとって初めての両A面シングルとなっており、「青春のとびら」という楽曲も収録されています。

さらに、アルバム「桜咲く街物語」の先行シングルに位置づけられ、記念すべき1枚目のアルバムのリリースに先駆けて、注目度の高い1枚になったことは間違いないでしょう。

それでは、次に「うるわしきひと」が収録されたアルバム「桜咲く街物語」を紹介していきます。

「桜咲く街物語」は、2007年3月7日にリリースされた1枚目のアルバムです。

デビュー1周年記念作品とも呼び声が高いこの1枚は、デビュー記念日の直前のリリースになりました。

また、「うるわしきひと」はこのアルバムの11曲目に収録されており、「青春のとびら」も7曲目に収録されています。

さらに、シングル作品としては他にも「さくら」、「HANABI」、「コイスルオトメ」、「流星ミラクル」も収録され、デビューから1年間の集大成として中身の濃い1枚になっています。

デビューシングル「SAKURA」で、鮮烈な印象を残し、そこからコンスタントにリリースを重ね、着実にその地位を確立してきたいきものがかり。

そんないきものがかりの努力もしっかりと結果に結びついており、オリコン週間チャートでは4位という記録を残しています。

そして、それだけに留まらず148週チャートインという異例のロングヒットも記録しており、初期の作品がどれほど多くの人に受け入れられているかが垣間見えます。

また、初回仕様限定盤も制作されており、こちらはスペシャルブックレット入りのBOX仕様でリリースされました。

このように、シングルはもちろんのことアルバムも注目されたことで、「うるわしきひと」は多くの人の耳に届く機会をしっかりと獲得しました。

それでは、次に「うるわしきひと」が制作された背景に迫っていきましょう。

実は、この「うるわしきひと」は、いきものがかりとして制作がスタートした作品ではありません。

というのも、いきものがかりでギターを担当している水野良樹が高校時代に組んでいたバンドの楽曲が基礎になっているのです。

そのバンドは「Groovy★Jack」というバンドであり、この楽曲の他にも「流星ミラクル」という楽曲もこのバンドの楽曲がモチーフになって制作されたことはファンの間では有名です。

まず、いきものがかりの結成はもう1人のギターである山下穂尊との関係がきっかけになっています。

元々、小学校・中学校と同級生であった2人は高校生になり意気投合していきものがかかりを結成し、その後、ボーカルとして2人の同級生の妹であった吉岡聖恵を迎えます。

水野は、それと同時期にいきものがかりとは別に6人編成のバンドを組んでおり、それが「Groovy★Jack」なのです。

今となってはいきものがかりとしてデビューを果たし多くの人に受け入れられていますが、このバンドも実はしっかりと結果を残しています。

それは、2000年に行なわれたヨコハマ・ハイスクール・ミュージックフェスティバルで準決勝まで進んだという経歴です。

このように、バンドを掛け持ちしながらもしっかりと結果を残していることから、すでに高校時代から水野には才能があったことが窺えますね。

それでは、次にそんな水野良樹が作詞・作曲した「うるわしきひと」の歌詞に迫っていきましょう。

まずは、導入部分です。

印象的なサビのフレーズで始まっていくこの楽曲。

タイトルにもなっている「うるわしきひと」という言葉が早速登場してきます。

誰か特定の相手を思い浮かべ、その人に最後の最後まで歌ってほしいと願う歌詞の意味からは、ずっとそばにいてあたしのために尽くしていてほしいというまっすぐな想いが込められています。

そして、Aメロではそんな相手の人物像が浮かび上がってきます。

難しい言葉を使うところからは、少し気難しく照れ屋な部分が見受けられます。

しかし、そんなあなたでもちゃんと愛を伝えてくれていることをあたしは理解しています。

とはいえ、あえてそれを分からない風にはぐらかすことで、もっとあなたのことを知りたいんだよという気持ちを表現しているように感じます。

このように、お互い素直じゃないけれど、しっかりと想い合っている素敵な関係性が見えてきます。