好きな人のことを考えるのも、幸せなひと時です。

しかし、考えていればすぐ相手に会いたくなってくる。

2番では、そんな幸せと苦しみの狭間にあるような状態を歌っています。

携帯を見つめながら

寝転がったらいつも 手の中にある画面を見つめて
あなたへの言葉だけを 考えているmidnight

出典: Song for You/作詞:Hiroaki Hayama 作曲:Hiroaki Hayama

1番は相手に会いに行く場面でしたが、2番は一人でいる場面です。

「手の中にある画面」ということは、携帯か端末機器のようなものを見ているのでしょう。

待ち受け画面や保存している画像に、好きな人の姿が映っているのかもしれません。

それを眺めながら次会ったらどんなことを話そうか、何を伝えようかと一晩中考えているのです。

相手のことをずっと考えているこの瞬間も、幸せで嬉しい時間になります。

激しい胸の鼓動

時計の針の音が 聞こえなくなるほど
静かな部屋で響き渡るのは 胸をたたく速い鼓動

出典: Song for You/作詞:Hiroaki Hayama 作曲:Hiroaki Hayama

一人でいる部屋は、音楽をかけたりテレビをつけたりしない限り必然的に静かです。

主人公が好きな相手のことを考える時も、こんなふうに静かな部屋の中なのでしょう。

外からの音や、部屋の時計の音しか聞こえなくなります。

そんな時初めて聞こえるようになるのが、自分の心臓の音

好きな人のことを考えて、ドキドキしているのでしょう。

静かとはいえ耳にまで聞こえてくるということは、ドキドキ度も相当なものであるはずです。

しかも時計の音が聞こえないほどというのが、想いの強さを感じさせます。

愛の軌跡

I love you, I love you 明日はこれ以上
愛して 愛して 増えていくヒストリー
今のすべて捧げるよfor you

出典: Song for You/作詞:Hiroaki Hayama 作曲:Hiroaki Hayama

好きな人との関係が続けば続くほど、二人の思い出が増えていく。

今日、それから明日も続けばその分増えます。

やがてその思い出が「ヒストリー(歴史)」となるのです。

好きな人との思い出や愛が歴史になる。

楽しいこともあれば喧嘩もあるでしょうが、なんだか素敵ですね。

あなたを愛する

好きな人とはいつまでも一緒にいたいもの。

それでも、その相手にはひた隠しにしている本心もあるのです。

好きであることも本音だけど、好きだからこその寂しい思いも。

それも歌詞に乗せることで、この歌を贈りたい相手にその気持ちごと伝えているのでしょう。

独りは嫌

独りでいる時の気持ち言えないよ ホントは不安だらけなんて
あきれるほどあなたの事 全部知りたいの

出典: Song for You/作詞:Hiroaki Hayama 作曲:Hiroaki Hayama

相手に情けないところを見せたくなくて、普段は絶対に言えないことが綴られています。

好きな人といるのは幸せだけれど、24時間一緒というわけにはいきません。

しかし一人になると、どっと寂しさ不安が押し寄せてくるようです。

一人を「独り」という漢字にしているところが、一層寂しさを感じさせますね。

「全部知りたい」とは、自分といない間相手がどうしているのかも知りたいということと思われます。

今好きな人はどうしているんだろうとか、他の人と良い雰囲気になっていないかとか考えてしまうのでしょう。

相手に捧げる歌でそんなことまで盛り込むのは、自分の全てをさらけだしたいという思いなのかもしれません。

つまり、自分の想いをすべて知ってほしいのです。