この「Parade」が起きるきっかけは精神的な病を患っている被験者を眠らせることから始まります。
同じように「DCミニ」を取り付けた治療師であるパプリカも同じ夢を共有するのです。
その時にあることが起こります。
それはある邪魔者の陰謀です。
この装置の完成を阻止しようと企てていた人達によって起こされた何らかの故障によるものでした。
自分以外の者の意識の中の恐怖が混在し膨れ上がった時に起こったことは…。
これが先ほども少しお話しましたユングの引用と関係があります。
この「夢」に関するフロイトとユングとの対比は原作を読んでみるとわかりやすいです。
ユングもアドラーもフロイトを離脱していますがこのふたりもまた少し違います。
アドラーは個人をとても大切に考えていますね。
ユングは個人の考え方もまた他者の中にあるもので大勢の中の自分というものを大切に考えているようです。
この考え方がより日本人に近いともいわれています。
ちなみにユングはスイス出身ですがフロイトとアドラーはオーストリア出身です。
ヨーロッパは個人主義的な考えが強いといわれていますが私達はどうでしょう?
日本人は大きな波に飲み込まれやすい面もあるのでしょうか。
そもそもこの物語は「パプリカ」が他人の夢に介入することでその人を助けようとすることから始まりました。
ということはその患者の治療に成功すれば、ことは治まるということではないでしょうか。
これが解決のヒントです。
この「Parade」は私達の病(やまい)そのものかもしれません。
平沢進関連曲
平沢進「白虎野の娘」
この曲はパプリカの エンディングにも使われている「白虎野の娘」です。
White Tiger Field Live の映像になります。
「白虎野」とはWhite Tiger Fieldのことでベトナムにある油田地帯のことです。
楽器はレーザーハープが使われています。
ベトナムで初めて油田が発掘されたことに関する内容の含まれた楽曲です。
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