「夢だけ見ていたって生きていけない、現実を見なさい」と言う人がいたのでしょうか。

1番でも描写されていましたが、そのことは主人公も分かっています。

分かっているから、現実を見なければと心にいい聞かせようとするのです。

自分から絶望の沼にハマっていくようなものでしょう。

そんな自分を見つめる存在がいます。

先程出てきた悲しみでしょうか。

それとも自分自身の目?

ともあれその存在に、はっと我に返るのです。

言われた言葉に従って、希望を捨てて心を浸そうとしなくても良いということに。

誰かが見つめてくれていたから、主人公は自分の心を客観的に再確認できたのでしょう。

だから主人公は希望を失いません。

道しるべ

星のように輝く、ほんの小さな希望

主人公の胸に抱いているものです。

暗闇の中では、一縷の光だったとしても大きな存在感を持ちます。

きっと道しるべになってくれるでしょう。

そして光はやがて、もっと大きな奇跡を起こすかもしれません。

自分の夢が星になる

私の夢がどっかで 迷子になっても
「こっちだよ」ってわかる くらいの光になるよ

出典: 一縷/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

道中、道に迷うことだってあるでしょう。

それでも心に夢や希望というを抱いていれば、それが道しるべとなって導いてくれます。

もちろんそのためには、それなりに強く輝くくらいでなければなりませんが…。

でもきっと、諦めずに希望を持ち続ける主人公なら大丈夫なように思えます。

道に迷ったとしても、抱いている光が星のように目印になってくれる筈です。

一番星

土の果てた荒野で 人は何を見るだろう
誰よりも「ここだよ」と一番輝く星を

きっと見上げて 次の運命を その手で
手繰るだろう

出典: 一縷/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

そんな主人公の光を、何の縁もゆかりもない人々が見上げています。

暗い虚空の中で光っていますから、当然目立つでしょうね。

彼らにとっては一番星に見えることでしょう。

この輝きを見て、希望を思い出す人もいるかもしれません。

「自分も頑張ってみよう」と思える人もいるでしょう。

そして今度は、自分で運命を引き寄せるのです。

冒頭のように巻き込まれたわけではない、新しい運命

そこには新しくて光あふれる世界が広がっていることでしょう。

本当に苦しむ人々を救うのは一縷の「光」

「一縷」は絶望の世界でもがき続ける人々にとっての「救い」を描いた歌詞です。

そこで苦しんでいる人々は、きっと色々なことに疲れ切っているでしょう。

運命に抗うことも、夢を追いかけることも。

そのような人々に漫画のヒーローのような光に満ちた言葉は、意外と効果がありません。

彼らを本当に救うのは星のように小さな光であって、それが「一縷」そのものなのでしょう。

暗闇の底にいる人の第一歩は、この一縷の光を抱くことから始まるのですから。

「大それた光」よりも、わずかな光を抱くことが希望への第一歩です。

悲しみと苦しみに寄り添う透明な歌声

上白石萌音【一縷】歌詞の意味を徹底解釈!小さな光は何を示してる?夢だけじゃ生きてゆけない理由に迫るの画像

苦しみや悲しみに寄り添う「一縷」の歌詞を解説しました。

優しい歌詞に、上白石さんの美しい歌声が心に染みわたります。

どれだけ悲しくても、寄り添ってくれるものがあれば希望を思い出す時も来るでしょう。

もし今何かに苦しんでいたり、悲しんだりしているのならこの曲を是非一度聴いてみてください。

聴いた時には立ち直れなくても、いつか希望への架け橋となってくれることでしょう。

空前の大ヒット作となった「君の名は。」の挿入歌である「なんでもないや」を、女優でヒロイン役を務めた上白石萌音が熱唱!その歌声と評価についてご紹介します!

上白石さんといえば、映画『君の名は』のヒロインの声優を思い浮かべる人も多いかもしれません。

その映画の劇中歌「なんでもないや」を上白石さんが熱唱したことでより話題になりました。

本来はRADWIMPSが手掛けた曲ですが、上白石さんバージョンの方が好きという声もあるほど。

彼女の名前が知れ渡ったこの曲については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

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