「モノノケ・イン・ザ・フィクション」とは
TVアニメ「虚構推理」のOPテーマ
怪異たちの知恵を司る神となった少女と不死身の男性の2人を中心に繰り広げられるミステリである。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/虚構推理
本作品はミステリを主題に置きつつも、バトルや恋愛など様々な要素がふんだんに盛り込まれています。
「モノノケ・イン・ザ・フィクション」は、一筋縄ではいかない物語を見事に体現していました。
中毒性のあるMV
疾走感溢れるMVがYouTubeで公開されているのでぜひご覧ください。
ボーカルのチャムさんをはじめとしたメンバー全員の魅力がつまった構成となっています。
独特の言い回しとキャッチーなメロディは、1度聞けば耳から離れません。
それでは歌詞の内容を具体的に解説していきます。
妖怪の目線
さすがは神様!
七転八倒で到着
既存理論でカクメイ
誰もが予測不能の連鎖
虚ろう瞳に映る
有象無象は御免
この世の理、手繰って
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮
上記の歌詞は、怪異が知恵の神様である少女に助けを求めたことを意味しています。
鬼頭明里演じる本作の主人公・岩永琴子は、怪異たちの神様として彼らに力を貸していました。
2行目の歌詞は、彼女の解決方法がいかに斬新かを表しています。
1つ1つは新しい手法ではないのに、それらを組み合わせて予想もつかない解決策を打ち出していました。
怪異にとってはまさに問題を解決してくれる救世主です。
そして「虚ろう瞳」とは、岩永琴子の目ことを指しています。
また、怪異たちの知恵の神になることと引き換えに片目と片足を失っており、右目には義眼、左足には義足をはめている。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/虚構推理
5行目の歌詞は、義眼である彼女の目の前にある問題、ひいては事件を彼女の視点で見ることを表していました。
それらはすべて取るに足りない問題でしかありません。
なぜなら、どんな難題でも道理を通すことは可能だと考えているからです。
ですが、それは怪異たちにはない視点でした。
上記は、怪異にはない視点で物事を解決する神様を、怪異たちが称賛する歌詞となっています。
モノノケトケモノとは
心中 警戒 絶後 消失 如来像
虚構 徹頭 徹尾 真実 風来
モノノケトケモノ
ヒトも、割と同じ
出典: モノノケ・イン・ザ・フィクション/作詞:チャム(.△) 作曲:渡辺壮亮
1行目と2行目は、琴子が怪異を退治する手法を表していました。
つまり上記2行は、怪異から見た琴子についての描写です。
「如来像」という神様を意味する単語が入っていることからも、他者からの視点だということがわかります。
TVアニメ「虚構推理」では、ある人物が人々の噂を利用して怪異を生み出していました。
自分たちとは異なる生まれの存在は、普通の怪異にとっては脅威でしかありません。
ですがそんな規格外の存在も、琴子が1つ1つ理論を組み立てながら消滅へと導きました。
2行目の歌詞は「最初から最後まで作り話でも大勢が本当だと思えばいつしか真実になる」という意味です。
それを受けて怪異たちが「神様が脅威を倒してくれた!」と称賛しているさまを表していました。
また「モノノケトケモノ」という言葉は、物の怪と動物という意味で使われています。
人間の噂話から生まれた怪異だって、我らの神様は退治することができる。
3行目と4行目は「人間だって我々怪異と大した違いはない」という気持ちの表れでした。