【愛おしくってごめんね/カントリー・ガールズ】彼女たちのイメージを決定付けた名曲！歌詞を徹底考察！

カントリー・ガールズは「カントリー娘。」の後継ユニットです。

そのため長年ひとりで「カントリー娘。」を支え、ユニットを存続させてきた里田まいがスーパーバイザーに就任しています。

そしてBerryz工房から、ももちこと嗣永桃子がプレイングマネージャーとして参加。

そこにハロプロ研修生から山木梨沙と稲場愛香、モーニング娘。’14のオーディション参加者の森戸知沙希と島村嬉唄、小関舞が加わります。

グループ名とともにメンバーも一新し、2014年に6人体制の新生カントリー・ガールズはリスタートしました。

「カントリー娘。」の娘をガールズとしたのは、世界に通用するグループを目指してのことでした。

里田まいがメジャーリーガーの夫と渡米したように、日本を飛び出すスケールで羽ばたこうとしたのです。

そんなカントリー・ガールズのリスタート、メジャーデビュー曲が「愛おしくってごめんね」です。

まずは公式MVで聴いてみましょう。

「愛おしくってごめんね」は、どこか懐かしく、それでいて聴くものの心をグっととらえるキャッチーな曲調です。

MVは真っ白なカーテンを背景で踊る6人をそれぞれクローズアップしながら、メンバー紹介していくストーリー展開になっています。

Berryz工房ですでに有名だった嗣永桃子がよい意味で目立たず、フレッシュなメンバーが躍動するMVは、ファーストにして代表曲だともいえるでしょう。

それくらいアイドルらしく上品でワクワク感に溢れ、ダンスも歌唱力もレベルの高い仕上がりなのです。

80年代のアイドル全盛期を彷彿させる曲調といい、まさに正統派を行く「王道アイドル」です。

年下組をメインにフューチャーし、それを見守るももちと里田まい。

そんなグループの再出発を、この曲は声を大にして告げたのです。

曲中では語りかけで始まる歌詞冒頭は、好きになった相手に素直になれない心情の吐露からスタートします。

今なにをしているの？と問いかけたのは、恋の相手のほうでしょうか。

その問いへの返事はしたくないけど、それよりも会えない日がいつなのか。

そっちを教えて欲しいと続くパートからは、自分自身の気持ちもよくわからなくなる心地も悪さが伝わってきます。

でも、それが女の子。全部を話しはしないけどわかって欲しい。嘘をつきたくて誤魔化すわけでも、口を開かないわけでもないんだよ。

そう続く歌詞はさらにヒートアップします。自分でもよくわからないけど、そうするのが女の子なんだと感情をあらわにするのです。

多感な時期の入り乱れる想いは、好きな相手であっても複雑な感情を呼び起こします。

そしてそれがさだめ、持って生まれた女の子の性なのだと言われたら、その相手は何を思えばよいのでしょうか。

困らせたり悩ませたり。でも君のことは好きなんだよ。

だからこんな態度になっちゃう。君の気を引きたくて、もっと可愛いと思ってほしくてこうしているんだよ。

メンバーひとりひとりが語りかけるMVのように、もっと私を見てと語る詩も熱い心が伝わってきます。

愛がゆえに意地悪になる心こそが、愛の深さを示しているのです。

正直に想いを届けることのできないもどかしさ。それもあって少女の恋心は、自分の気持ちすらも乱してしまうものなのです。