ChouChoというアーティスト
ChouCho〈ちょうちょ〉。6月21日生まれ、血液型A型、大阪府吹田市出身の日本の女性歌手で、所属レーベルはLantis。
4歳で始めたエレクトーンをきっかけに、彼女のアーティスト人生がスタートします。幼少期から音楽の基礎を学び、転機が訪れたのは2007年。
アニソンバンド「ロータス★ロータス」のボーカルとして、ライブ活動を開始。翌年、「ちょうちょ」の名前でニコニコ動画に動画(※)を初投稿し、透明感のある歌声が多くのユーザーの反響を呼びます。
2011年、「カワルミライ」でメジャーデビュー。2012年に「ChouCho」と改名し、4thシングル「優しさの理由」を発表。この曲は、ChouChoとしてのデビューシングルとなりました。
その後も数々のアニソンを世に生み出し、現在は人気アニソンアーティストのひとりとして活躍しています。つまりは、アニソンの歌姫の出生地は、ニコニコ動画とも言えるのです。ニコ動すげー!
※「ブラック★ロックシューター」を歌ってみた(ちょうちょver.)は、アーティストChouCho(当時は「ちょうちょ」)誕生の伝説となって、今もなおニコニコ動画に残っています。
当時の彼女の初々しいコメントなども見られるので、興味がある人は是非!
わたし、「優しさの理由」気になります!

ロケ地となったのは、千葉県の富津岬(明治百年記念展望台)だそうです。私は行ったことがありませんので、見ても分かりませんでした・・・。
それはともかく、美しいロケーションと透き通った歌声が融合した、素晴らしいPVになっています。
是非ご視聴下さい!

この曲は、人気アニメ『氷菓』のOPテーマとして大ヒットをしました。
アニメーションに曲を乗せると、こんな感じになります。アーティストのPVとはまた違った魅力があると思いませんか?
アニメ作品を見たことがない人も、見て、聴いて、比べてみて下さい。漠然としたフィーリングも悪くないものです。
後ほど『氷菓』という作品については紹介しますので、アニメーションの解説等は割愛します。
それでは歌詞について、見て行きましょう。
以下、「優しさの理由」の歌詞の一部を抜粋したものです。
退屈な窓辺に吹き込む風に
顔をしかめたのは 照れくささの裏返し
曖昧にうなずく手のひらの今日
描いてる自分は少し大げさで
何か変わりそうな気がしているよ
心に呼びかける君のせいだね
曇り空 のぞいた予感
手をのばそう いつよりも力強い勇気で
光も影もまだ遠くて それでも僕らは
優しさの理由が知りたい
今は誰の名前でもない 輝きの彼方へ
全部過去になる前に 見つけに行こう
出典: 優しさの理由/作詞:こだまさおり 作曲:宮崎誠
徹底解釈と言っておきながら何なんですが、歌詞というのは聴いた人それぞれの受け取り方があって然るべきだと考えます。
ですので、あくまでひとつの解釈として読んで下さい。
「優しさの理由」のOPアニメーションを視聴した人は気づいているかもしれません。歌詞とアニメーションがリンクしています。
特に出だしの“退屈な窓辺に吹き込む風に”という箇所は、まさしく見たままの画〈え〉ですね。
アニメーションの最初に登場する学ランの男子高校生は、何を隠そう『氷菓』の主人公である折木奉太郎という名の少年です!
ってまあ、見て分かるだろうというレベルの話ですが・・・、
つまりこの歌詞(抜粋した箇所)は、彼のことを綴っているのです。アニメを見た人なら、奉太郎少年の優しさを理解していることでしょう。
彼は不愛想で常に気だるそうにしていますが、心は純真でピュアで、そして温かい。
そう、ヒロイン千反田えるの真っ直ぐなキラキラと輝く大きな瞳のように・・・。そして、歌い手のChouChoの美声のごとく・・・、澄んでいるのです。
この件については、ChouCho自身も以下のようにコメントしています。
歌詞は学生時代の心のモヤモヤや未来への期待感などが表現されているので、今学生の方は共感できるし、もう卒業された方は懐かしく感じられると思います。今回私はこの歌詞を、主人公の奉太郎君の気持ちと解釈して歌ったので少しだけ少年っぽさが出るように意識しました。
出典: http://www.kotenbu.com/goods/cd_op.html
わたし、「Elemental World」気になります!
ChouChoの14枚目のシングル「Elemental World」。アニメ『政宗くんのリベンジ』のEDテーマです。
PVの世界観とChouChoの歌声が、神秘的かつ幻想的なエレメンタルワールドを見事に創り上げている、オススメの1曲!

アニメ『氷菓』
『氷菓〈ひょうか〉』。京都アニメーション制作のアニメ作品です。
監督は武本康弘、シリーズ構成を賀東招二、キャラクターデザインを西屋太志が担当。
テレビシリーズ22話、OVA1話の全23話。2012年4月から9月まで、TOKYO MX他で放送されました。
原作は、米澤穂信の推理小説「〈古典部〉シリーズ」です。
