RADWIMPS『人間開花』全曲レビュー!3年ぶりのオリジナルアルバムでRADが開花?!聴き所を確認の画像

大ヒットとなった新海誠監督の映画「君の名は。」の挿入歌です。

アルバム収録の楽曲と「君の名は。」のサウンドトラックのバージョンと若干違いがあります。

新海監督の熱いオファーを受けて作成した楽曲ですので、映画とのシンクロ率が抜群に高いのです。

楽曲の始まりから疾走感に溢れ、サビで弾け飛ぶメロディは極上です。

私たち越えれるかな
この先の未来
数えきれぬ困難を
言ったろう?
二人なら
笑って返り討ちにきっと出来るさ
君以外の武器は他にはいらないんだ

出典: 前前前世 [original ver.]/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎

サウンドトラックに収録のmovie ver.にはない部分の歌詞がこちらです。

映画の挿入歌で使われているのは実はこちら歌詞が追加されたoriginal.verなのです。

困難を笑って返り討ちにする、という活力に満ちたポジティブな歌詞が刺さります。

6曲目「‘I’ Novel」

こちらは東京メトロのキャンペーンCMの第3弾としての書き下ろした楽曲です。

初のCM書き下ろしの楽曲です。

「俺色スカイ」「いいんですか?」などの楽曲にもみられるようなラップ調の楽曲です。

このタイプの楽曲の良さは、

ラップのリズムに合わせて言葉遊びをしながら淡々と歌い上げる中に、

普段言えないような照れ臭い思いなどを詰め込んでいるところです。

「I=私」という人生を「Novel=小説」に例えたこの楽曲。

電車に揺られながら様々な人の人生という小説に思いを馳せて作ったのでしょうか。

通勤や通学のBGMに最適な1曲です。

7曲目「アメノヒニキク」

こちらの楽曲はまた新しいアプローチが詰まった楽曲です。

スローな打ち込み音から始まり、楽曲の後半はエレクトロニカなダンスミュージックに変化します。

この楽曲を聴いて筆者は米津玄師を思い浮かべずにはいられませんでした。

ハチという名義でニコニコ動画でオリジナル楽曲投稿を始め、ボーカロイドシーンの中で、中毒性のあるロックサウンドで日本だけでなく世界からも注目されるという群を抜いた実績を誇る"米津玄師"。作詞、作曲だけでなくイラスト・映像・プログラミング・ミックス・演奏も自身で手掛けているという天才アーティスト。そんな彼の魅力に迫ります!

米津玄師は学生時代からラッドのファンでありその影響を受けていると公言しています。

そんな米津玄師とラッドは2015年に「10th ANNIVERSARY LIVE TOUR RADWIMPSの胎盤」で対バンしています。

これを期に交流が深まってラッドも米津玄師の影響を受けたのではないかと筆者は感じました。

お互いに刺激しあって影響しあって音楽を作り上げていくというのも音楽の素晴らしさの1つですよね。

なんだかそんなことを感じた1曲でした。

8曲目「週刊少年ジャンプ」

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みなさんご存知の集英社の「週刊少年ジャンプ」を題材とした楽曲です。

ラッドのメンバー全員が愛読者だそうです。

そしてもちろん筆者も毎週月曜日を心待ちにしているジャンプ信者の一人です。(笑)

ピアノの独奏にのせて歌い上げられるこの楽曲。

少年の純粋で素直な心、キラキラした夢やヒーローに対する憧れの気持ちが美しいものだと言わんばかりの音色です。

この楽曲を聞いて少年の心を思い出した人もたくさんいるんではないでしょうか?

(もちろん少女の方でも共感できる人はたくさんいるはず!)

9曲目「棒人間」

通過儀礼として1曲

テレビドラマ「フランケンシュタインの恋」主題歌です。

初のドラマ主題歌です。

人間らしさとは?という揶揄にまみれた歌詞の中に、それでも人間らしくいたいという願いが込められています。

このアルバムのタイトル「人間開花」に至るまでの通過儀礼のような楽曲だと筆者は感じます。

人が人間として開花するには、

己が人間を見つめ、曝け出して、洗い流して、その先に希望という欲を持つことだと思います。

それがこの楽曲の中で全て歌われているのです。

このアルバムにとって非常に重要なポジションの楽曲だと感じました。

10曲目「記号として」

一つの答えとして1曲

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