シングル曲なのにアルバムリリースツアーで演奏されなかった謎の1曲です。
「ギミギミック」や「おしゃかしゃま」のようなファンキーなギターのバッキングがかっこいい楽曲です。
この楽曲では人間として生きることへの一つの答えを出したような歌詞です。
開き直ったというわけではないかもしれませんが、一つの考え方をあぶり出したような内容です。
喜劇的なようで 悲劇的な運命
お好きに調理を
つま先立つもよし
いきり立つもよし
行け 最高到達点を
出典: 記号として/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
自分で決めた最高到達点まで好きに行こうぜ、と最後は背中を押すような歌詞で締めくくられます。
11曲目「ヒトボシ」
「ヒトボシ」は歌詞を見たところ「一つの星」という意味か「人という星」という意味でしょう。
ホールやアリーナの音源のような歓声の入ったアレンジの前奏から始まります。
サビも歓声のようなコーラスが入っていたり、終始リバーブが効いたボーカルであったり、
ホールやアリーナでのライブ音源のような楽曲です。
ストレートな前向きなメッセージが刺さります。
12曲目「スパークル (original ver.)」
傑作映画のような1曲
こちらも映画「君の名は。」の挿入歌です。
本アルバム収録のoriginal ver.の方がmovie ver.より間奏などが削れており短くなっています。
それでも7分ほどある楽曲なので長いです。
しかし長ったるいとは一切感じさせない、傑作映画のような楽曲です。
楽曲の構成から展開、メロディの美しさから、そこにのるボーカルも見事に調和。
そして「君の名は。」の主人公の三葉と瀧の関係を、誰もが共感できるような歌詞で綴られています。
名曲というよりかは名作と表現したい1曲です。
13曲目「Bring me the morning」
こちらは1分ほどのインストゥルメンタルです。
直訳すると「朝を私に持ってきて」となります。
楽曲の雰囲気などを踏まえて筆者が意訳するなら「朝を待っている」という感じでしょうか。
2本のギターのアンサンブルが気持ち良い楽曲です。
14曲目「O&O」
「ONE&ONLY」唯一無二
こちらはまた癖の強い楽曲です。
ソウルやゴスペルっぽい要素もあるように感じます。
しかし癖が強いのに聴きやすい不思議な楽曲です。
歌詞は人間が開花してきた感じが受け取れる内容になってきています。
これだったか僕が
この世に生まれた意味は
これだったか僕が
この世に生まれたわけは
晴れた空に君を唄えば
雲が形を変えていくよ
誰がために花は咲くのだろう
信じるに足る足らないとかは
もういいの
いいの
出典: O&O/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
自分自身と向き合ったり、憧れを思い出したり、無理に答えを出したり
これまでの楽曲で色々と苦悩してきました。
そしてこの楽曲では迷いなくこのように歌い上げています。
「信じるに足る足らないとかはもういいの」。
このフレーズがなんとも印象的。
なかなかこの心境の境地に行くことは難しいと思いますが人間が開花した結果なのかなと思います。