F C C♭ C
ちょっと最近様子がおかしいみたいだ
F C B♭ C
どーすればいいかわかりません
F C B♭ C
お友達なんていらないのあたし
F C B♭ A
クラスのみんなが気持ち悪い
出典: 友達なんていらない死ね/作詞:の子 作曲:の子
ここの歌詞ではクラスメイトに対する嫌悪感で満ちています。
この独白が誰によるのかはわかりません。
精神科であった家族連れの君を指す可能性は高いです。
つまりもう一人の登場人物。
一人称があたしなのでクラスメイトの女の子でしょう。
ちょっと最近様子がおかしいとは後の惨劇を予兆しているような気がします。
かなり精神的に追い詰められている様子が伺えます。
タンバリンで自殺という悲劇
B♭
淡々と
C F
タンタンタンタンタンタンタン
A B♭
タンバリンを一応鳴らして
F A
一応生きてる
B♭
淡々と
C F
タンタンタンタンタンタン
A B♭ C F
タンバリンで首を吊っちゃった君もいたんだよ
出典: 友達なんていらない死ね/作詞:の子 作曲:の子
ここでは生きることを選んだ主人公と死を選んだ「あたし」が描かれます。
ランバリンという楽器を用いて、正反対の結末が表現されています。
軽快なリズムで「タンタン」と鳴らされているのに、やりきれない気分にさせられる。
こういった、複雑な感情にさせる曲を作らせるのはの子の得意分野ではあります。
この躁と鬱が混然一体となった歌詞はの子の真骨頂と言えます。
ちなみにの子はライブ中、タンバリンを首にかけることがあります。
の子にとってタンバリンは特別な楽器なのかもしれませんね。
それでも主人公の治療はまだ終わらない
B♭
午後2時 精神科
B♭
家族と車で行く
B♭
車の窓を開けて
F C Dm ConE F
「秋の空がとても綺麗だ。」
出典: 友達なんていらない死ね/作詞:の子 作曲:の子
「わたし」は主人公にとっては戦友のような存在。
そんな戦友が自殺をすればかなりの精神的ダメージがあることでしょう。
主人公の治療はまだまだ続きます。
最後のセリフの「秋の空」とは何を意味するのでしょうか?
秋の空は天気が不安定な事から、変わりやすいことを例える時に使う事があります。
女心と秋の空という言葉を聞いたことがある人もいることでしょう。
深読みすれば、戦友の死という突然の変化に対して「秋の空」と表現したのかもしれません。
この曲の中で一番美しく儚いところで、個人的にはぐっときます。
タンタン=淡々と死を選ぶ「あたし」
B♭
淡々と
C F
タンタンタンタンタンタン
A B♭ C Dm A
タンバリンで首を吊っちゃった君は死んだんだ
B♭ C Dm
タンタンタンタンタンタンタン
A B♭ C
タンバリンを一応鳴らして
Dm A
一応生きてる
B♭
淡々と
C F
タンタンタンタンタンタン
A B♭ C Dm A B♭ C
タンバリンで首を吊っちゃった君は死んじゃったんだ
出典: 友達なんていらない死ね/作詞:の子 作曲:の子
いよいよ最後の歌詞です。
あらためて「あたし」の死を歌っています。
先ほどの歌詞とほぼ重複してますが、ここでははっきりと死と表現されています。
淡々という言葉が実に味わい深く響きます。
淡々と死を選択する。そこには静かさと儚さが表現されてます。
一方主人公は生きることを選択。
ですが一応生きているという言葉は非常に弱々しく響きます。
ここには「あたし」の分まで生きていこうという力強さはありません。
実に淡々としたものです。
歌詞のテーマは?の子が伝えたかったことは?
人によっては後味が悪いメンヘラな歌詞に感じるかもしれません。
クラスの輪に入れなかった友達が自殺した話ですからやりきれません。
しかしこれはの子の社会との関わり方、人生観が語られているともとれます。
どんなに嫌なことがあっても淡々と生きるしかないというメッセージです。
どんな辛いことがあっても、そこからどう考え行動するかは本人次第。
そこには一種の世の中の残酷さと厳しさがあります。
しかし淡々ととりあえず生を選択すれば、自然に乗り越えれるもの。
そして無理して周りに合わせる必要なんてないというメッセージ。
そう考えると違った見方でこの曲を聴くことができます。
狂気が漂うMVにも注目
実はこの曲にはMVが存在します。かなり悪趣味な印象です。
子供が書いたような、人の顔のような絵。誰の似顔絵かわかりません。
でかいリボンに左右の目の大きさが違う。
普通に見れば可愛い絵なのでしょうが、わざと画像を歪ませています。
それによりかなり禍々しいオーラが出ています。
どうしたらこんな発想が生まれるのか?
このバンドの頭の中を覗いてみたい気分です。
もちろん褒め言葉ですが。