BIGBANGの歌ですから英文の量が多いです。

ここでは僕は君のことを知りたくて仕方ないよと歌っています。

二行目は今夜、君が僕のクイーンになれるよと歌っているのです。

「Top Of The World」に深い人間への洞察などを求めるのは酷でしょう。

ダンス・ミュージックらしい言葉の軽さのようなものに支配されています。

しかしサウンドも含めてどこか甘い気持ちに訴えかけるところがあるのです。

ロマンチックな気持ちへの訴えかけが鮮烈になっています。

月明かりに照らされたクイーンの肖像というのは随分とロマンのあるものでしょう。

一方でミステリアスな演出というものもされています。

私たちはクイーンの実像に近付くことなど許されません。

僕は君の神秘性にこそ惚れてしまっています。

解けない謎のようなものを携えた女性であるからこそ「パスワード」にこだわるのです。

君は秘密至上主義なのか

BIGBANG【Top Of The World】歌詞の意味を解釈!「パスワード」ってどんな言葉?の画像

It's amazing love しなやかに そう・・・ 明日への扉が開いてく come
パズルの様な最後のピース oh Baby, let me take u there シークレットホリック

出典: Top Of The World/作詞:Shikata 作曲:Jimmy Thornfeldt, Mohombi Moupondo

私たちは充実した恋愛をしていると日々が輝くのを感じられます。

明日をどう生きようかという将来への展望も恋愛によって左右されるのです。

恋愛には未来を積極的に切り拓いていこうと私たちに思わせる力が存在します。

愛する人とともにある未来を想像できる人は活力に満ちているのです。

人生にとって愛というものがどれほど重要なのかを知る思いでしょう。

「Top Of The World」の僕も君との愛によって導かれる運命に目を啓きます。

僕にとって君はパズルを完成させる最後のひとかけらだと歌うのです。

少し分かりにくい比喩かもしれません。

僕の人生を完成させるためにどうしても欠かせない最後の存在が君だということでしょう。

最後のワードの秘密中毒という言葉は不思議なものです。

君がほのめかす様々な謎のようなもの。

その神秘性というものが一貫しているという意味でしょう。

君は僕には汲み尽くせないほどの謎を抱えているのかもしれません。

様々な言葉を盛って君の存在が浮き立ってきます。

容姿を想像させる具体的な叙述などは一切なく、その神秘的な存在と精神性を強調するのです。

君の心への執着というものを僕が持ち続けているのがすごく新鮮に感じられます。

人間の大事なものは人格だから、その秘密に迫りたいという僕の視線のまっとうさが素敵です。

愛と体温

肌のぬくもりとその熱さ

BIGBANG【Top Of The World】歌詞の意味を解釈!「パスワード」ってどんな言葉?の画像

Until the morning 見透かすのはstop
Up to a morning It's get in "Hot"

出典: Top Of The World/作詞:Shikata 作曲:Jimmy Thornfeldt, Mohombi Moupondo

ここでは心を読むのは少し止めてみようという僕の決意が歌われます。

なぜってこのとき僕と君は実際に肉感的な愛でボディ・ランゲージを楽しんでいるからでしょう。

言葉に頼る愛は破綻することが多いです。

もちろん言葉にすることは大事ですが、大人の愛は肉感的な裏付けがないと長くはもちません。

愛の行為の中では多くの言葉は必要ないかもしれないでしょう。

身体で愛を感じられるのですからいまならば余計な言葉は要らないと思っているのかもしれません。

一方で愛について私たちは温度によって計ろうとします。

熱い愛と冷たい愛というような表現をするのです。

僕と君はもちろん熱い状態にあると歌っています。

この場合の熱というものは体温の重なり合いによって実感されたものなのです。

愛がリアルであるということはこうしたコミュニケーションによって担保されます。

言葉に頼りすぎた恋を寂しく想うのは仕方のないことでしょう。

実際の肌のぬくもりに勝る愛の表現はないのですから。

世界の頂点でくつろぐふたり

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Wow wow 奇跡を起こして I miss you "TOP OF THE WORLD"
覚めない甘いkissで 全て抱きしめて

(Walking on the top of the world)

出典: Top Of The World/作詞:Shikata 作曲:Jimmy Thornfeldt, Mohombi Moupondo

君こそ「Top Of The World」ですから、僕のものにできたらと願います。

充実した恋愛をしているときは万能感があふれてくるのです。

どんなミラクルでも起こせそうな気分になるほどに高揚するのも無理のないことでしょう。

もちろん愛そのものをミラクルだと感じるときもあります。

ましてや理想の恋人とめぐり逢えたのですから気分の高揚は相当なものです。

ここでの「Top Of The World」は君のことであったのですが、いつの間にかふたりの心境が反映します。

いまふたりは世界の頂点にいるくらいに幸せなのだという思いが滲んでくるのです。

ここでも言葉ではなくキスやハグをする模様が描かれます。

そうなってくると気になるのは「パスワード」というものの正体かもしれません。

一連の記号や数字の羅列を超えたものということまでは理解できました。

そこで何かしらの話し言葉へとこの記事は焦点を当てます。

しかしこの「パスワード」をワードという文句に引きずられて会話と理解するだけで足りるでしょうか

もうすぐクライマックスですから、私たちも「パスワード」の正体を見極めなくてはいけません。

最後に 「Top Of The World」の謎

クイーンは身分制の頂点でも

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I wanna know about you
止められない衝動
月明かりのshow
You can be my Queen tonight

出典: Top Of The World/作詞:Shikata 作曲:Jimmy Thornfeldt, Mohombi Moupondo

もうすぐクライマックスです。

基本的な構成としてはリフレインになっています。

大事なことですから二回いいましょうみたいなものです。

「パスワード」に関する叙述がここにもあったといまになって気付かされます。

それが一行目の英文です。

僕は君のことを知りたくて仕方がないよというラインになります。

こうした気持ちが君の心のブラウザを開くための「パスワード」へと結び付くのです。

こうした思いは止めようがないものだと歌っています。

知り合って愛し合ったふたりです。

しかしその歴史はあまりに浅すぎました。

お互いを完全に理解するためにはもっとコミュニケーションが必要なのでしょう。

そのためには僕は君のことをあまり神秘化しない方がいいかもしれません。

お互いが同じ人間であることで分かりあった方が話は早そうです。

しかし僕はここで君をクイーンにしてしまいます。

クイーンとは身分制の頂点みたいなものでしょう。

だからこそこの歌は「Top Of The World」というタイトルになりました。

しかし僕の身分が平民であったならクイーンとは近付くことさえできません。

歌の中では語られませんでしたが僕にも相応の自信というものがあったのでしょう。

そうでなければ理想の女性とすぐうまくいって一夜を共にすることなどできません。

「パスワード」の謎を残して