嵐の意欲作「untitled」
これまでの嵐とは何かが違う!
2017年10月18日に発売された嵐の通算16枚目のアルバムは、これまでとは何かが違っています。収録収録されている内容は「power of the paradise」、「i'll be there」、「つなぐ」といったシングル3曲に10曲の新曲が収録されています。
これまでの嵐のアルバムには1つのテーマが決められていました。しかし、今回のアルバムは、これまで嵐が歩んできた中で未完成な部分を埋め、さらに進化させるために様々なジャンルの曲、例えば“ヒップホップ”であったり“DIGTAL”であったり“クラシック”なども含まれています。嵐の意欲が感じられる聴きごたえのあるアルバムになっています。
サクラップとは?
Come Backの魅力
「untitled」でのサクラップは4曲!サクラップとはその名の通り、桜井翔君がラップの歌詞を担当することです。今回の4曲は以下の通りです。
- 未完
- 抱擁
- 光
- Come Back
特に「Come Back」が好きだというファンがたくさんいます。その魅力を確かめてみました。まず、櫻井翔君と松本潤君のユニットが目を引いています。ラップのかけ合いに桜井君と松本君のちょっと強めなボーカルが大変魅力になっています。また、イントロの低音が効果を出しているのか、その後の嵐の高めの音域がギュッとしまって聴こえてきます。
桜井君と松本君の歌声もステキなのですが、それに加えてドラムやベース、ギターホーンの音に思わず身震いしてしまうほどの演奏を聴くこともできます。全体的にみても期待以上の仕上がりになっているといえます。
気になるのはあのこと・・・
「未完」の曲を解剖!
嵐のアルバム「untitled」の中に収録されているリード曲「未完」はアルバム発売の前から世間を騒がせていました。では、「未完」を解剖していくことにしましょう!まずは曲の解説から!
まず、「未完」は3連符で刻むリズムが大変印象的で、耳に残るリズムになっているのがわかっていただけると思います。それなのに[Aメロ]ではいきなりテンポが変わります。これは松本君のフェイク(突然テンポが変化すること)になるのでしょう。そんな中、ソロで歌い継ぐ二宮君と相葉君のコンビネーションは絶妙になっています。
次に[Bメロ]では“笙”や“横笛”、“スズ”、“琴”などの日本古来の楽器を使用することで「和」の雰囲気を十分に出しているのがわかります。その後、扉を開いて嵐の5人が勢ぞろいして[サビ]ではテンポが戻っているのです。
驚きはこれだけではありません。間奏では誰もが聴いたことあるだろうと思われるクラシック「モーツァルトの交響曲40番ト短調」が用いられているのです。メロディーが始まると今度はクラシックとヒップホップのかけ合いとでもいうのか、桜井君がよい味を出しています。それもそのはず、サクラップの始まりです。
ただそう前だけしか見ない
目の前は誰もいない
その未来自分次第
出典: http://j-lyric.net/artist/a000eac/l043043.html
そして再び出てくる[イントロ]は最初に出てきた[サビ]の部分と同じような感じですが、冒頭は“和のテイスト”になっています。
作詞:JUNE,ラップ詞:櫻井翔、作曲:josef Melin、編曲:佐々木博史による[大作]だといえます。
女性ダンサーって誰?
「untitled」に収録されている「未完」のMVはアルバム発売前に解禁されていましたが、これが騒ぎを大きくしたと言えるかもしれません。その理由は、このMVに登場している女性ダンサーのことです。これまでのMVでは女性ダンサーと嵐が絡むなんてことはありませんでした。それだけに嵐ファンにとっては気が気じゃなかったはずです。
シックな衣装の嵐の歌から始まり、女性ダンサーが登場してきます。最初はシルエットのみのダンスでしたが、嵐のメンバーがそれぞれ女性ダンサーとのペアダンスを披露します。女性ダンサーは背中が大きく開いた衣装で、プロのダンサーではないかと思われるダンスをしています。女性ダンサーと嵐の距離が近い場合もあれば、まるで抱っこしているかのような誰が見ても情熱的なダンスと受け取れるダンスです。嵐ファンならこの女性ダンサーが誰であるのか、気にならない方が不思議なくらいです。
噂では、嵐とダンスしている女性は30代ではないかな?と言われていましたがはっきりしたことはわかりませんでした。では、ここで発表してみたいと思います!嵐のMVに登場していた女性ダンサーの名前は“Suzuka”さんです。振付師としても活躍している、海外出身のダンサーだということです。17歳のころからストリートダンスを始めていたというのですから、プロのダンスに違いありません。
嵐ファンからは『これからも嵐が歌番組に出演する時は共演するんだろうか?』と心配の声も上がっているようですが、今のところは共演はないかな?といった感じです。
嵐が語る「未完」について
嵐・それぞれの想い
今回のアルバムで話題となった収録曲の「未完」について嵐が語ったそれぞれの想いとはどのようなものだったのでしょうか?メンバーが感じた想いをまとめてみました。
大野君・・・“見えてないという感じが意外と好きかもしれないと感じた”
相葉君・・・“ライブではお客さんの声援や一緒に歌ってくれたことが、楽器ではないけれど乗ってきて完成するような気がした”
松本君・・・“少し余白を残した上で自分たちのパフォーマンスにチャレンジしたいという思いがある”
桜井君・・・“お馴染みのメンバーソロ曲が収録されていないが、それに代わるユニット曲が収録されていた”
二宮君・・・“聴いてくれる人が何を感じるのか?コンサートへの期待感か?自分たちはたぶん音楽で語っているんだと思う”
とにかく今回の「未完」についてはいろいろな感想があるとは思いますが、デビュー18年目の嵐が“がむしゃら”にチャレンジしたアルバムであるといえます。