アルバムタイトルについて稲葉は、「『神懸かって楽しい』とか『神懸かって何か上手くできた日』とか、一生に一度あるかないかという『EPIC DAY』が来るのを目指して日々生きる。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/EPIC_DAY

主人公にとって、夢がかなうその日はまさに「EPIC DAY」。

そんな瞬間を求めて、日々鍛錬を続けているのでしょう。

思い出す過去の出来事

語れなかったあの頃

鼻にもかけられない
学生時代からずっとそう

出典: EPIC DAY/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

ここで物語は1度、回想シーンを挟みます。

歌詞中にもある通り、主人公が懐かしんでいるのは学生だったあの頃

察するに、主人公はこの頃からいまと同じ夢を追いかけていたのではないでしょうか。

しかし学生時代から、周囲に向けてその夢を誇らしげに語ることができなかった。

現在の主人公も同じです。

確かに最愛の恋人には夢を語っていたようですが、きっとそれ以外の大多数には表明していなかったのでしょう。

語れなかった理由とは?

主人公は自分自身の夢がバカにされることを恐れていました。

「どうせ叶わない」「やるだけ無駄」「まあせいぜい頑張れよ」なんて心無い言葉がかけられるのではないか、と。

いや、もしくは実際にそのような言葉を投げつけられた経験があるのかもしれません。

だからそれ以上何も言えなかった。ただ1人、恋人を除いては。

思い出した過去のことを語りつつ、そこに現在の辛い状況もリンクしてくる歌詞だといえます。

ここからまた立ち上がる

罠にハマらず
生きて生きて生きて生き抜いて
全てを取り返してみせりゃいいじゃない
Just prove yourself

出典: EPIC DAY/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

夢を追い続けたことで、恋人に別れを告げられた主人公。

そこまでして叶えたい夢なのに、自信を持って表明できない自分にも嫌気がさしていました。

ここの歌詞では強気なようで弱気な自分と別れを告げるため、自身を鼓舞するような言葉が並んでいます。

かかりたくない罠の正体

まず1行目、「」とはいったい何を意味しているのでしょうか。

これはまさに、直前の歌詞で触れた学生時代の思い出に関連があるといえるでしょう。

夢のない若者たちは、夢を追う人たちを必死になって貶します。

その根本にはきっと、自分にはないものを持つ人への僻み妬みといった気持が込められているのです。

「羨ましい」「自分もそうなりたい」という気持ちは次第に形を変え、主人公への暴言になりました。

その暴言は必死に主人公の足を掴み、希望にあふれたその場所から引きずりおろそうとしてきます。

そう。これがまさに「」。周囲の言葉に意思が揺らぎ、そのまま転落していくことを指しているのです。

そうならないように…自分が信じた道を必死に進むのみ!

主人公の周りに溢れる様々な言葉を振り払いながら、必死に進もうとする姿勢が感じられますね。

見返してやる時がきた

引用部分最後の英語詞では、「お前自身で証明してみろよ」と綴られています。

本当にその夢は実現不可能なのか?いや、そんなはずはない。

僻みや妬みで汚い言葉を投げつけてきた、そんな人たちを見返す時が近づいてきたのかもしれません。