好きになる事 理屈なんかじゃなくて
「こじつけ」なんて いらないんじゃない?
時代のせいと 諦めたらそこまで
踏み出さなくちゃ 何も始まらない

出典: ハッピーシンセサイザ/作詞:EasyPop(BETTI) 作曲:EasyPop(BETTI)

少年は“スタートラインにすらたっていないんだよ”と主人公の想いを後押します。

まだ主人公と彼女の間には何も始まっていないのです。

「好きだ」という想いも告げていません。

強がって何もしない方が、自分は動かなくていいので簡単でしょう。

しかしそれではずっと後悔してしまいます。

少年は主人公に本当に大切なことを教えてくれているです。

思いを告げる

通じ合う

「ゴメンね夜遅く 寝るところだったでしょ?」
「驚いた 私もかけようとしてた」

出典: ハッピーシンセサイザ/作詞:EasyPop(BETTI) 作曲:EasyPop(BETTI)

少年からの後押しもあって、主人公はついに意中の子に電話をかけます。

歌詞からは、夜が更けるまでずっとかけるかを悩んでいたことがわかります。

おそらく連絡先は知っていても電話をかけるのは初めてだったのでしょう。

とても緊張したはずです。

しかし主人公はとても勇気ある決断をしました。

自分の想いを伝えることを決心したのです。

コールを鳴らすと、彼女は出ました。

そして彼女も、同じように電話をかけるか悩んでいたことがわかります。

つまり、二人は同じ想いを抱いていのですね。

そもそも彼女が別の男性と付き合っているかどうかは不確実な情報でした。

主人公自身も、よく事情を知らないことを認めています。

彼女と仲良さそうにしている男性をみて動揺し、悪い方に考えてしまったのですね。

そしておそらく彼女の方も、好意を寄せている主人公からカップルと間違われ、驚き傷ついたのでしょう。

誤解を解くために、勇気を出して電話をかけようとしていたことがわかります。

実は似た者同士で不器用な二人の想いが、ようやく通じ合いました。

祝福の音楽

心の裏側をくすぐられてるような
惹かれあう2人に 幸せな音を

出典: ハッピーシンセサイザ/作詞:EasyPop(BETTI) 作曲:EasyPop(BETTI)

“思いが通じ合った二人に、祝福の音楽を届けたい”

そんな少年の、優しい気持ちが伝わります。

もしかしたら、彼は初めからこうなることを知っていたのかもしれません。

彼女のところにも別のハッピーシンセサイザが気持ちを後押ししていた可能性もあります。

両想いの二人の想いをつなげる、恋のキューピットのような不思議な存在です。

素直になる

強がらない

ハッピーシンセサイザ ほらね 楽しくなるよ
涙拭うメロディ 奏でるよ
強がらなくたっていいんじゃない? 別に
自分に素直になればいい

出典: ハッピーシンセサイザ/作詞:EasyPop(BETTI) 作曲:EasyPop(BETTI)

めでたく結ばれ、幸せになった二人の気持ちが歌われます。

そして二行目の歌詞は、主人公だけではなく、彼女に対しても歌っていると考えられますね。

彼女もずっと主人公に想いを寄せていました。

そしてそんな彼からカップルと間違われた際は、とても傷ついたと思います。

誤解を解かなきゃと必死だったはずです。

主人公と彼女は二人とも不器用な性格でした。

その性格が手伝って、両想いにも関わらず結ばれずにいたのです。

そんな二人に少年は、“正直になれば、幸せになれるんだよ”と歌います。

彼は、素直になることの大切さを伝えてくれたのですね。

少年の想い

何の取り柄も無い 僕に唯一つ
少しだけど 出来る事
ちょっと照れるような 単純な気持ち
電子音で伝えるよ

出典: ハッピーシンセサイザ/作詞:EasyPop(BETTI) 作曲:EasyPop(BETTI)