言いたいことなんか無い ただもう一度会いたい
言いたいこと言えない 根性無しかもしれない
それでいいけど
もしも願い一つだけ叶うなら
君の側で眠らせて どんな場所でもいいよ
Beautiful world 迷わず君だけを見つめている
Beautiful boy 自分の美しさ まだ知らないの
It's only love
出典: Beautiful World/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
宇多田ヒカルの2007年8月29日リリースの19thシングルです。
それは愛なだけだという歌が美しく響いている曲。
アップテンポな曲ですが"もしも願いがひとつだけ叶うなら"という儚さが歌の中に感じられます。
曲も実際の人生から生まれ、だからこそ表現に本当の意味で嘘はつけない。
そのぎりぎりのところで宇多田ヒカルは表現していたのではないかと想像します。
track#6 人生の光がみえる?「光」
どんな時だって
たった一人で
運命忘れて
生きてきたのに
突然の光の中、目が覚める
真夜中に
出典: 光/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
2002年3月20日にリリースされた宇多田ヒカルの10thシングル。
洋楽の模倣という領域を超えて、新しいJ-POPとしてのアイデンティティを獲得したとも思える名曲。
歌詞にも君という存在との結びつきによる希望が描かれていて、音楽というものの魅力を再確認できます。
track#5 アジア的な人生観が歌になった「Deep River」
点と点をつなぐように
線を描く指がなぞるのは
私の来た道それとも行き先
線と線を結ぶ二人
やがてみんな海に辿り着き
ひとつになるから怖くないけれど
出典: Deep River/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
2002年6月19日にリリースされた宇多田ヒカルの3rdアルバムの同名タイトル曲です。
人生を川のように喩え、それは海へ繋がるという人生観は、アジア的なものではないかと推察されます。
初期のR&Bの頃とは違う、アジアのアーティストとしての側面が非常に強くなった印象をうける楽曲でもあると思います。
track#4 人生のほろ苦さが美しい「Flavor Of Life(Ballad Version)」
限りある時間を 君と過ごしたい
ありがとう、と君に言われると
なんだかせつない
さようならの後も解けぬ魔法
淡くほろ苦い
The flavor of life
出典: Flavor Of Life(Ballard Version):作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
2007年2月28日にリリースされた宇多田ヒカルの18thシングル。
ある愛を人生の華だったと、感じるところから生まれたような曲。
洋楽の影響を強く受けていた宇多田が日本の音楽にふれて、影響をうけたことでしょう。
でも演歌には近づかないというギリギリのところで歌われているような曲だと感じます。
演歌には悲しい歌が多いですが、その悲しみの影が少しかいまみえます。
track#3 桜が散ることを新しく歌った「桜流し」
開いたばかりの花が散るのを
「今年も早いね」と
残念そうに見ていたあなたは
とてもきれいだった
もし今の私を見れたなら
どう思うでしょう
あなたなしで生きてる私を
Everybody finds love
In the end
出典: 桜流し/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル
2012年11月17日にリリースされた宇多田ヒカルの楽曲です。
みんな最後には愛をみつけると英語で歌われる部分が意味深な「桜流し」。
咲いたばかりの花が散ったという部分に、ひとつの区切りがみえます。
それは宇多田の個人的なものでもあり、時代的なものでもあるのかもしれません。
宇多田ヒカルが活動を休止していた時に発表された曲ながら、歌にひとつの終わりがみえるような気がします。