天に二物も三物も与えられた森山直太朗
歌詞がスゴイ! 人気曲
森山直太朗というアーティストの歌手としての実力、作曲家としての才能は疑いようがありません。
その実力や才能に加えて、天は彼に二物も三物も与えます。
作詞家としての力量も「スゴイ!」の一言なのです。
御徒町凧との共作による歌詞は、これまで何度も世間をざわつかせ、あっといわせてきました。
そんな森山直太朗のキャリアを振り返り、歌詞がスゴイ! と唸ってしまう人気曲TOP10をご紹介。
全曲、公式動画がありますので、ぜひ映像とともに楽しんでください。
10位は日常の愛おしさを歌った曲
なんとはなしに過ぎゆく時間
10位 「日々」 2013年3月27日シングル発売 アルバム「とある物語」収録
歌詞も素晴らしいですが、MVが秀逸ですので、ぜひご覧ください。
おぎやはぎの矢作兼が主演でいい味の演技をしています。
森山直太朗とおぎやはぎ、ほかバナナマンなどは皆ともに仲がよいのが有名です。
ただなんともなく過ぎていくだけの日々や時間も、詩才のひらめきによって再発見されて輝いてくる。
「日々」の歌詞はそうした日常の愛おしさをいっぱい詰め込んだ内容です。
ありふれた君と ありふれた僕の
色褪せた夢の欠片を集めて合わせてみた
ありふれた日々を 今はただ生きている 宙は広がる
ささやかな夢を描いてる 否が応でも
ありふれた日々が ゆっくりと動き出す 動き始める
生温い風に誘われながら 君の方へと
出典: 日々/作詞:森山直太朗 御徒町凧 作曲:森山直太朗 御徒町凧
派手さや衝撃など一切ないのですが、この歌詞は秀逸です。
こんな風に過ぎていく月日の中で私たちは小さな喜び、春の訪れ、生命の息吹を感じて生きています。
一市民の生活と社会の片隅で育む密やかな愛を見事に描いているのです。
美しい。
9位は出会いと別れを大いなる自然に託した名曲
タイトル通り壮大な歌詞
9位 虹 (Niji 2016 Version) オリジナルは「風待ち交差点」収録 ベスト盤「大傑作選」新録音収録
NHK全国学校音楽コンクール中学の部課題曲にもなった名曲です。
「虹」というタイトルから雰囲気が漂うように壮大な曲。
風になった日々の空白を 空々しい歌に乗せて
未来を目指した旅人は笑う アスファルトに芽吹くヒナゲシのように
僕らの喜びを 誰かが悲しみと呼んだ
風に揺れるブランコ
僕らの悲しみを 誰かが喜びと呼んだ
明日へと続く不安気な空に 色鮮やかな虹が架かっている
僕らの出会いを 誰かが別れと呼んでも
徒に時は流れていった 君と僕に光を残して
出典: 虹/作詞:森山直太朗 御徒町凧 作曲:森山直太朗 御徒町凧
森羅万象、移り変わりゆく景色の中で人々は出会い、命運を結んでともに生きる。
風、アスファルト、ヒナゲシ。
私たちは自然から遠くあるようでいて、いまだ様々な生命や事物とともに在りし日を回想する。
僕と君の間に残されたものが光であること。
この曲は生命と出会い、そして希望の歌です。