It’ll never be fine
解決したふりしないでよ
Just gonna be harder
後出しは卑怯よ Don’t you know?
出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu
英詞部分は「少しもうまくいっていない」といった意味でしょうか。
彼の態度がこのまま変わらなければ、彼女は先に進めません。
彼のケロリとした表情は、すでに話が一件落着したかのように感じさせますが、何も落着していないのです。
話し合いの決着が先延ばしになると、彼にも考える余裕が生まれます。
彼女の訴えを退けるためにはどうしたらいいのか、必死で考えているのでしょう。
その結果、ああ言えばこう言うで次から次へと言い訳を並べ立てられ、更に状況はこんがらがってしまいます。
だって今だって baby
駆け引きにうんざりしてる
It’ll never be fine
忘れないよ
I’ll never forget what you said
出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu
彼女の主張は一貫して変わりません。
目指している夢は一つで、どうしたいのかが明確になっています。
しかし彼の主張はころころ変わり、その度に彼女は何度も自分の主張を繰り返さなければなりません。
建設的な主張ならともかく、話をはぐらかすような主張や彼女の心を傷つけるような言葉ばかりなのです。
もう我慢ならない!と連絡を断ち切って彼の前から姿を消すことだってできます。
でも彼女は、この件にしっかり決着をつけてから歩き出そうとしているのでしょう。
その真摯さにも気づかないのです。
何度も傷つけられ、それでも真摯に向き合おうとしている彼女。
ここでたった一つ、彼女が「ずっと引きずる」と言っていることがあります。
それは、彼女を傷つけた言葉、彼の言い訳、この件に関して彼が口にしたこと全てです。
「never」を用いていることから、相当強い思いを感じます。
理由があっても悪意は悪意
しおらしい態度を見せられても、彼女は前に進めません。
けなす言葉に言い訳をされても、傷は消えません。
何もかもを無駄にする駆け引きは続く
歌を歌って冷たくなっていく
心はきっと見透かされる
これ以上意味のないことに
付き合うのはもう十分でしょ
出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu
歌うと心が冷たくなるような歌とは、一体何を表しているのでしょうか。
感情を乗せた歌なら心は熱くなるはずです。
つまり、思ってもいないことを口に出している状況を表しているのだと解釈しました。
何もなかったかのように振る舞おうとする彼に対し、心のこもった言葉を掛けられるはずがありません。
それが冷たい言葉となって表に出ているようです。
早く解決させたい、という彼女の焦りを感じ取っているはずなのに、彼はそれを無視しています。
彼がどんなに追いすがっても彼女の決意は揺らぎません。
だから駆け引きを繰り返すことは彼にとっても彼女にとっても無駄でしかないのです。
そんなことに時間を使うのはもったいないでしょ?という意味にとらえました。
その落ち込みも見え透いている
どうしたの?落ち込んでるフリしてさ
分かっているよ いつまで邪魔してくるの?
出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu
あらゆる方法で彼女の気を引こうとしている彼の姿がとても惨めですね。
自分の気持ちを真っ直ぐにぶつけることができず、「どうしたの?」という質問を待っているのでしょう。
傷ついているフリをする彼を気にかければ、再び駆け引きの始まりです。
時間と労力を費やし、決着もつかないまま翌日を迎え、彼は何もなかった表情を浮かべます。
彼女はいつになっても夢への一歩が踏み出せません。
まさに「邪魔」されていることに他なりません。
責任の押しつけにうんざり
It’ll never be fine
けなすばかり悲しい人ね
Just gonna be harder
面倒はそっちでしょ Don’t you know?
だって今だって baby
駆け引きにうんざりしてる
It’ll never be fine
忘れたいよ
出典: never be fine/作詞:Miyuu 作曲:Miyuu
この歌詞からも、彼が少しも前を向いていないことが分かります。
この先こうしてみたらどう?という提案ではなく、彼女の行動や思考を悪く言うばかりなのです。
「デビューできるほど大してうまくもないくせに」「そうやって面倒事を持ってくるなよ」
こんなふうに言っているのかもしれません。とにかくその場に留まらせることに必死です。
しかし、彼がしっかりと向き合ってくれたら少しも面倒なことではありません。
話の核心から離れようとするから、引き戻す面倒と引き戻す時間が必要になるのではないでしょうか。
彼に傷つけられたことは絶対に忘れない、と歌っていました。
しかしできることならそれすらも思い出に変わるぐらい、「今」から離れて生きていたいという思いを感じます。