THE BLUE HEARTS

1985年結成のパンク・ロックバンドです。

ボーカルの甲本ヒロトとギター・ボーカルの真島昌利ら4人組で「リンダリンダ」「TRAIN-TRAIN」「情熱の薔薇」など数多くの名曲を生み出しました。 インディーズ時代を含めて18枚のシングル、8枚のアルバムを発表しています。

「情熱の薔薇」はレーベルを移籍後の初のシングル曲でした。 この曲はTBS系ドラマ『はいすくーる落書2』の主題歌として起用されました。 また1995年のバンド解散後も2002年に中外製薬のグロンサン強力内服液のCMソングに起用されるなど、数々のCMソングに起用され親しまれています。

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上半身裸で歌う甲本が格好良いですね。 甲本が生み出す歌詞はストレートでありながらとても深いものです。 彼はいったい何を歌っているのでしょうか?

「情熱の薔薇」の歌詞を読む

永遠なのか本当か
時の流れは続くのか
いつまで経っても変わらない
そんな物あるだろうか

出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=768597

いつまでも変わらないものはないのかもしれません。 時の流れはきっと続くでしょう。 でもそんな中で変わらないものを求めてしまいます。 そういうものがあるだろうか? 問いかけが響いています。

見てきた物や聞いた事
いままで覚えた全部
でたらめだったら面白い
そんな気持ち分かるでしょう

出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=768597

見てきたものや聞いたことがすべてでたらめだったら? ここでも問いかけが響いています。 自分の経験がくつがえされること。 それは少し怖いけれど、新しい自分になれるチャンスなのかもしれません。 ここでは新しい自分になれる機会について歌われていて、それが面白いのではないでしょうか?

答えはきっと奥の方
心のずっと奥の方
涙はそこからやって来る
心のずっと奥の方

出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=768597

真実が探求されていることがわかります。 そしてその答えは心のずっと奥にあると言っています。 涙というものもそこから生まれるのだと甲本は歌っています。 心のずっと奥にはいったい何があるのでしょうか?

情熱の真っ赤な薔薇を
胸に咲かせよう
花瓶に水をあげましょう
心のずっと奥の方

出典: http://lyrics.jetmute.com/viewlyrics.php?id=768597

甲本にとっては、この心の奥の奥をみつめた時、情熱を真っ赤な薔薇のように咲かせる熱い思いが宿ったのかもしれません。 そういう心の奥にある情熱がこの歌では歌われています。 心を花として表現しているからこそ、その心に水をあげなければならないのです。

ひょっとすると宗教的なことが含まれているかもしれませんね。

心のずっと奥に何があるのか? 少なくとも甲本はそこにある情熱を表現することに成功しました。

心の奥にあるものを歌にすることができたのです。

答えはこの歌を聴いた人の心の奥にもあるはずです。 きっとその場所でこの歌は響いているはずです。

「情熱の薔薇/THE BLUE HEARTS」は◯◯を歌っている!?歌詞の意味を徹底解剖!の画像

宗教の永遠性

人類の歴史の中で宗教というものには様々な文化の根源的なものがあると筆者は考えます。 人間はいつか必ず死ぬものです。

でも何かを伝え、そしてそれが続いていくことで普遍的なものが生まれているかもしれません。 そういう人類の脈々と続く精神性とともに宗教はあり、それは受け継がれていくことで、ないように思われる永遠というものを見出そうとしているのかもしれません。

心の奥にそういうものと繋がる何かがあるのかもしれませんね。 歌もそういうものだと思います。

「情熱の薔薇/THE BLUE HEARTS」は◯◯を歌っている!?歌詞の意味を徹底解剖!の画像

THE BLUE HEARTSの後期の楽曲