flumpool「君に届け」
2010年発売のシングル
「君に届け」は2010年に発売されたflumpoolの5枚目のシングルです。
当時まだ新人バンドだったflumpoolは、この作品でオリコン週間2位、月間8位というヒットを記録しました。
また、この曲は映画「君に届け」の主題歌としても選ばれています。
突き抜けるような爽やかな雰囲気の曲で、インパクトのあるジャケット写真でも話題になりました。
映画「君に届け」
映画「君に届け」は、実写化を望む声の多かった大人気コミックが待望の映画化を果たした作品です。
暗かった女の子が成長していく様を描いた、恋と青春の物語となっています。
主人公の女の子を多部美華子、彼女が付き合うことになる爽やかな男子を三浦春馬が演じたことでも話題になりました。
インパクトのあるPVにも注目
「君に届け」のPVは、学校を舞台に爽やかな青春のストーリーがくり広げられる様子を描いています。
再生回数は400万回以上と、曲の人気の高さが表れています。
作中で行われるflumpoolの青空の下での校庭ライブは、まるで文化祭のような楽しげな雰囲気があって印象的ですね。
好きな男の子への気持ちを抱えて一喜一憂する女の子が物語の主人公を演じています。
可愛い女優さんですが、冒頭の告白を目撃してしまうシーンで見せる泣き顔は衝撃的です。
そしてPVのもう1人の主役である少年を演じるのは、人気タレントの草川拓也さんです。
アイドルグループ「超特急」のメンバーでもある草川さんは、ダンスや歌、演技まで幅広くこなすマルチな才能とその美青年な容姿で知られています。
当時まだ15歳だった草川さん。まだあどけなさも残っていて、かっこよさだけでなく可愛らしさもあわせ持っていますね。
そんな草川さんも、このPVの中では女の子と同じ「衝撃的な顔」を一瞬ですが見せてくれます。
「君に届け」の歌詞を紐解く
心の中で「君」が光る
つぶらな瞳も
鼻にかかる じゃれた声も
その小さな手も
上手く笑えない君が笑えば
あの日見た夢がまた一つ 叶う
出典: 君に届け/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
この曲で歌われているのは、曲の主人公である「僕」が大好きな「君」への想いを届けたい、という訴えです。
瞳、声、手、顔……と、君の全てを見つめているような言葉から始まります。
恋に燃える青春時代には、好きな人のことは全てが可愛く・かっこよく見えるものでしょう。
この歌詞にもそんな盲目的な想いが表れています。
曲の主人公は特に「君」の笑顔が好きなようです。好きな人の笑顔。
確かにこれ以上に輝いて見えるものはありませんね。
行き交う他人たちの幸せ 自分のことのように
どうして ねぇ 願うの?
出典: 君に届け/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
この部分から、「君」の優しい性格がうかがえます。
自分だけでなく他人の、それも知らない人たちのことまで思いやりを持っている「君」。
そんな優しさを「僕」が見つめています。
せいいっぱい「君」への想いを叫ぶ
君に逢えたこと本当によかったと
そう言えるその笑顔を守りたい
来年も再来年も今以上に君が好きで
それぐらい僕のすべてで
僕にしか言えない言葉を今君に届けたい
出典: 君に届け/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
この歌詞の中では、凝った言い回しや難しい表現はありません。
ただ素直にストレートに「君が好きだ」という想いを届けよう、という気持ちが溢れています。
「君が好き」「僕のすべて」。そんな飾らない言葉だからこそ、まっすぐに君の心へ飛んでいくことができるのでしょう。