いつまでも残るCMソング
『忘れないから』(わすれないから)は、2002年4月24日にGacktが発表した通算11枚目のシングル。 「フジカラーデジカメプリントキャンペーン」CMソング。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/忘れないから
『忘れないから』が起用されたCMのコンセプトはこれでした。
撮影した画像をメモリに残すのではなく、印刷をして形に残す。
印刷して手元に残せば思い出を忘れることはありません。
GACKTさんはこのコンセプトにピタッとはまるCM曲を完成させました。
そしてCMだけではなく、その後にも残っていくラブソングにもなっています。
ユーモアーに演じるCMと打って変わった表情で歌う『忘れないから』。
元祖ツンデレ男子とギャップ萌えの地位は永遠に続きます。
お待たせしました。この後は『忘れないから』歌詞の考察を始めましょう。
光だけの世界でたたずむ
シンガーでありソングライターでもあるGACKTさん。
歌詞に使われる言葉もGACKTさんの卓越したセンスで厳選しています。
目の前で変わる風景と揺れ動く心が『忘れないから』というストーリーになりました。
輝きは救いになるのか
雑踏を通り抜けて光の導く場所へ
音のない情景は流れ続ける
出典: 忘れないから/作詞:Gact.C 作曲:Gact.C
邪魔をされて自由に歩くことができない「雑踏」は心も表しています。
愛し合ったはずの2人なのに、今は君を思いのままに愛することができません。
誘導されてたどり着いたのは、あの日の2人がよみがえる場所。そこにあるのは輝きです。
輝いていた2人の愛がありました。でもあんなに愛し合った日はもう過ぎたこと。
取り残された輝きで愛を振り返れば悲しみから救われるのでしょうか。
自分がここに独りでいることを「音が消えた世界」で表現しています。
孤独な心の中を流れていくのは、断ち切れない君への思いです。
この先には何も無いはず
両手を広げてすべてをつかもうとした
錆びついた線路の果てに
何かがあると信じていたい
出典: 忘れないから/作詞:Gact.C 作曲:Gact.C
独りの世界で追い求めるのは一緒に過ごした日々。
2人で出かけた場所、2人で同時に笑ったこと、2人で食べたモノの食感も思い出です。
記憶の中にある2人で作った時間を取り戻したくて伸ばした手。
上げた手は何もつかめなくて、そのまま頭を抱えてしまう様子が見えてくる歌詞です。
それでも心はひたすら君を追い求めます。
苦しみの中で心をよぎるのは錆びて赤茶けてしまった線路。
かつては列車が走っていたのでしょう。たどり着く先に何かがあるから列車は走っていました。
この先へ行っても手にするものは何も無いのです。
分かっているはずのことが受け入れられない今の心。
それほどまでに、君が隣にいないことを認めたくありません。
苦しい胸の内を切々と訴える歌詞は、この愛に対する思いの強さを感じることができます。
切ないサビ♪訴える言葉は心のまま
ここからは『忘れないから』のサビの部分です。
GACKTさんが歌の核となる歌詞を唯一無二の歌声で届けてくれます。
言葉が出てこないくらいに
このまま時が止まればいいと
ありふれた言葉で願いを込めた
どれだけ君を見つめていても
あの頃のように僕に微笑みかける
出典: 忘れないから/作詞:Gact.C 作曲:Gact.C