ロングセラーのウェディングソング
新郎新婦、両方に寄り添う歌
ウェディングソングとして大人気の「純白の花嫁」をご存知でしょうか。
2011年に発表された「逗子三兄弟」の楽曲です。
長男・優己(ゆうき)さん、次男・大雅(たいが)さん、三男・翔馬(しょうま)さんからなるホントの3人兄弟。
次男の大雅さんがリーダを務めますが、「そうすることで上も下も頑張るから」というのが理由です。
3人の信頼関係の強さがうかがえますね。
さて、この曲は新郎新婦がそれぞれ、結婚するにあたって両親への感謝の気持ちを歌っています。
ウェディングソングというと、新郎側、新婦側どちらかの気持ちを歌う曲が多いですよね。
でもこの曲は、両方の気持ちを歌っているので1曲で2度オイシイのです。
結婚式の前日、自分の部屋で両親への手紙を読む練習をする新婦・スミカ。
「ちゃんと読めるかなぁ……」と心配していると、場面は当日の花嫁控室へ移ります。
娘のウェディングドレス姿に目を細めるお母さん。ちょっと緊張した様子がリアルですね。
そこで一旦映像は少し前の新郎・タツヤに切り替わります。
自宅である酒屋の軽トラの荷台に寝転がるタツヤ。夢もやりたいこともなくて、父親とはケンカばかり。
でもタツヤは父親が働いている姿を遠くから眺めていました。
「家族を守るってああいうことなんだよな……」そんなことを考えていたのでしょう。
タツヤはスミカを2人だけのお気に入りの場所に連れて行き、プロポーズ。
タツヤから贈られた指輪とプロポーズの言葉にスミカは小さく頷きました。
映像は当日へ。スミカが父親と式場に入って行きます。タツヤへ引き継ぎ、2人は神父さんの前へ……。
ご両親も胸にこみ上げるものがあるようです。
一瞬暗転し、冒頭の結婚式前日に戻ります。
手紙を読む練習をしているスミカ。それを、夜中に目を覚ました父親が聞いていました。
最後に父親が落とした息は、寂しさと感慨が入り混じった複雑なものなのでしょうね。
PVが現実に!
小森純さんと今井諒さんが結婚!
新婦を演じた小森純さんと新郎を演じた今井諒さんはこのMVでの共演をきっかけに結婚しました。
楽曲の発売が2011年1月。同年9月に結婚式を挙げました。
式には逗子三兄弟も出席し、この「純白の花嫁」を2人のために歌ったそうです。
父親役の哀川翔さんが出席されたかは分かりませんが……。
お2人の結婚もこの曲がウェディングソングとして人気が高い理由の一つなのでしょう。
新婦SIDE
結婚式当日に……
ねぇこうして...私にも大切な人ができてね
「綺麗よ」と 私より嬉しそうにする母の笑顔
涙もろいところなんか似ちゃって 鏡越しに気持ちがあふれて
"純白のウェディングドレス"幼い頃からこの日に憧れてた
わかってる...一人だったら今の私はないこと
これからも色々と教えてね
出典: 純白の花嫁/作詞:逗子三兄弟 作曲:逗子三兄弟
結婚式の当日の様子から始まります。
MVと同じく控室に娘を迎えにきた母親が涙しているのを、花嫁が鏡越しに見ています。
「私が今日ここにいるのはお母さんのおかげだよ」口には出さなくても目と目で分かり合える母と娘。
式の前の緊張と、憧れのウェディングドレスに包まれた感動が静かに伝わりますね。
お母さんの優しさの意味
こうして今幸せになるよ...こうして今日「花嫁」になるの
『大好きな人を支えなさい』母に教わった優しさの意味
恋もできたよ...彼にもちゃんと「好き」って言えたよ...
「愛してる」からできること 未来の家族に私が伝えていく
出典: 純白の花嫁/作詞:逗子三兄弟 作曲:逗子三兄弟
ドレスを着て「花嫁さん」になった自分はなんて幸せなんだろう……。
彼女は母親から「好きな人を支えて生きるのがお母さんの幸せなの」と聞いたことを思い出します。
恋をしても、昔は「愛されたい」という思いばかりが前に出ていました。
だけど相手に求めるばかりじゃなくて、意地を張るのをやめて彼に「好き」と言えたとき。
言った自分も幸せな気分になっていると彼女は知ります。
家族になるって、愛してるってこういうことなんだ……。
彼女はこの先、生まれてくる子供にもそのことを伝えたいと心に抱いたようですね。