メロディアスな曲が抜群にいい！
Perfumeといえば、デジタルなテクノポップをイメージする人がほとんどでしょう。
電子音がガンガン入った声を電気にかけたようなサウンドを。
でも今回特集する「Let Me Know」は、とてもメロディアスな楽曲なんです。
歌声もストレートでなんとなく素朴な感じがします。
どちらかといえばアナログな今回の作品。
切なくて心に響くメロディーが、Perfumeの素晴らしい世界観を表現しています。
もちろんPerfumeらしい電子音も途中からは目立ってきます。
これぞPerfume！という曲ではなく、こんなPerfumeもあるのか～と感心するような曲。
何度も聴きたくなるような安心感があります。
シュールなMVに惹き込まれる
今回大注目なのが温かみのあるMVです。
温もりを感じる色使いがとても綺麗で、惹き込まれてしまいます。
はじまりのバスの映像から、もうすでに映画が始まったときのようなワクワク感に期待大。
そして聞こえてくる透き通ったPerfumeの歌声。
3人の温かい人柄が上手に表現されていますね。
今まではエレクトリックなサウンドで攻めていたPerfumeですが、こちらの路線の方が好きという人も多いでしょう。
Perfumeのこれまでとこれからを詰め込んだというMVですが、内容もかなり意味深。
撮影時は出演している子供たちに話しかけたり、和気あいあいと撮影していたそうですよ。
MVの意味を考察
MVの撮影をしたのは関和亮カメラマン。
今回のMVは映像処理をせずに、温かみのある雰囲気に仕上げています。
絶妙な手作り感があり、この曲の良さを最大限に引き出しているところが素晴らしいと思います。
Perfumeの3人も関カメラマンに担当してもらい、安心して撮影ができたそうです。
そんな「Let Me Know」のMVにはストーリーがあるようで、内容が気になります。
そこで、ここからもう少し深くMVの内容を掘り下げてみようと思います。
違う世界に住んでいた3人
まず、バスに3人がそれぞれ違う席に乗り込みます。
そう、3人はまるで別の世界の住人。
このMVはPerfumeの「これまでとこれから」をテーマにしているということ。
そう考えると、3人がまだ知らない人だったときのことを描いていると考えられます。
3人は同じ広島出身とはいえ、それぞれ別の場所に生まれて生きてきました。
もちろんお互いのことを知るはずもありません。
出会う前は、まだ知らない人同士だったということでしょう。
3人がバスに乗り込み違う席に座るなんて、今となってはもう考えられないことですね！
運命的な出会い
そしてふとした瞬間にのっちが足元に置いていたりんごが転がります。
それを拾ったのがかしゆか。
ここで初めて2人の接点が生まれたのです。
次のシーンではかしゆかとあーちゃんが2人横に並び、その後ろにのっちが座ります。
3人友達で座るとこういう座りになりますね。
どうしてのっちが1人なのかということには特別意味があるようには感じられません。
ここで3人が知り合いになったという奇跡が描かれています。
まさに運命の出会いですね。
栄光の時代の幕開け
そして衝撃と共にバスに小さな穴が開き、そこから光がさします。
これは希望の光または栄光の光と考えられます。
突然光がさし、そこからPerfumeという栄光への道が開けたのです。
バスの中で所狭しと1人1人踊りまわる姿は圧巻。
これはステージの上でPerfumeとして自分を表現する3人の姿だと考えて良いでしょう。
ハイヒールを履いてかっこよく踊りまわる姿は、Perfumeとして有名になった時期を表現しているのだと思います。
意味深なストーリー展開
そして次は、なんと開いた穴を自らふさいでしまうのです。
これはどういう意味なのでしょうか？
Perfumeという存在を一旦閉じて、本来の自分に戻るということなのでしょうか？
そして乗り込んでくる黒ずくめの男達。
これは一体何を意味するのでしょうか？
自分らしさを忘れてはならないというメッセージ
