カゲプロ「夜咄ディセイブ 」の歌詞の意味を徹底解析‼

それ以来、僕は嘘つきで　騙せない人や物も無くなって
『怪物』に成り果てちゃってさ　･･･あぁ、ごめんね！泣かないで！全部法螺話だよ？

※その呪いのような能力を持った自分をカノは自ら『怪物』と言い放ちます。
あまりの事実に泣き出す”誰か”カノは焦って言います「ごめん!安心してよ。今の話は全部嘘なんだから…」

オーマイダーティー！(僕はなんて汚いんだ） なんて醜態！ 僕は誤魔化す
なんて言ったって この本心は不気味じゃない？
偽って、そっぽ向いて、嘘を重ねて 僕は今日もまた 徒然、嘲笑う

※泣いてしまった"誰か"に正直に話してしまったことをカノは後悔し、反省し、必死に誤魔化そうとする。
(だってどう考えたって、こんな話は不気味だろう…大切な人にまで嘘を吐く自分も)
過去を偽ることで現実から目を背けて、嘘を再び重ねる。そして今日もまた僕は笑顔を作った。

ビバップ、消えそうな　夜が嫌いそうな少女にも
ツービート、泣きそうな　嘘が嫌いな青少年にも
そう、もう同じ様に　ちゃちな「理想（夢）」がインプットして
心臓を飲み込んだ　それ以来気付いたんだ、僕らは

※か弱く夜が嫌いそうな少女や、気が弱くて正直な少年にだって
きっとそれぞれ、夢や理想があるのだろう。だけどある日僕は気づいてしまったんだ。

単純に理想叶ったとして、一人ぼっちじゃこの世は生きていけない
それも嘘？　いやいや、本心だよ？
崩れそうな脳が「No」で満ち満ちていく

※単純に考えて、夢や理想が叶ったとしても僕は一人ではこの世を生きていくことは出来ないんだ。
「…それも嘘？」”誰か”が問いかけるのにカノは反射的に首を振ります。
「いやいやっ、本心だよ？」
（本心…僕の本心ってなんだっけ？自分は嘘を吐いているのか？いや、けどこれは…）
もうやめてくれ！脳みそがおかしくなりそうだ…！
自分の気持ちすらわからなくなってしまったカノは頭を抱えて崩れ落ちます。

オーマイダーティー！（僕はなんて汚いんだ）もっと聴いて！
僕の心を 我が儘を この嘘を 本物を
寂しいよなんて言った　僕は変わらない　ニヤけそうな程、常々呆れてる

※嘘ばかりしか吐けない自分に嫌気が差したカノは、誰かに助けを求めようともがきます。
「僕の心を聴いてほしい、この嘘を暴いてほしい、本心を知ってほしい…！」
『寂しいよ…』なんて言ってみても僕の表情は相変わらず変わらない。
にやけそうな表情に自分でも常々あきれてしまうんだ。

オーマイダーティー！（僕はなんて汚い）もう嫌いだ！　ほら、聴かせてよ
呆れちゃう様な 僕なんて　もう救えない？
『問題ないぜ』なんて言って　君は変わらない
あぁ、ミスっちゃった　また不気味な僕に、常々溺れていく。

※こんな嘘も本心もわからない僕なんてもう大嫌いだ‼正直に言ってみろよ!!
「自分でも呆れる様な僕の事なんか、救いようもないだろう？」
そう問いかけると”誰か”は『大丈夫だ』と笑顔で昔と何一つ変わっていない。
嬉しく思うと同時にカノは後悔する。また大切な友人さえもこの不気味な僕の嘘に溺れてしまうのだと。

いかがでしたでしょうか？
これはあくまでも私的な解釈ですので間違い、気に入らない点がありましてもどうかご了承ください。

カゲプロには他にも沢山の良曲があります。
少々難しいような歌詞でもこのようにフレーズずつ解釈していくのは楽しいですし、より楽曲の素晴らしさがわかりますね。
皆様もそれぞれの解釈を是非楽しんで、共にカゲプロを愛していきましょう。