「POISON」布袋寅泰にとって○○となった楽曲!

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9thシングル!

「POISON」は布袋寅泰の9枚目のシングル曲です。

GUITARHTYMプロジェクトにとって「最強・最後のシングル」としてリリースされました。

GUITARHTYMプロジェクトは「GUITARHTYM Ⅳ」が最後のアルバムですが、「POISON」をその後に発表しています。

最後のひと捻りといいますか、「本当に最後だよ」という強い思いが込められていたのではないでしょうか?

その為、オリジナルアルバムへの収録はありませんが、数々のベスト・ライブアルバムに収録されています。

オリコンチャートでは最高順位が2位、「スリル」や「BEAT EMOTION」は1位を獲得していますが、累計セールスでは「POISON」の方が売れています。

この楽曲は布袋にとって〇〇となった楽曲といわれています。

何になったというのでしょうか?

○○となった楽曲!

その答えは、布袋寅泰にとってターニングポイントとなった楽曲ということです。

本人も、「POISON」発売後を「チャートに挑んだ時期」と語っています。

確かに「POISON」リリース以前と以後では、以後の方がキャッチーな楽曲が多く、ヒットを飛ばしていたイメージがありますよね。

そして「GUITARHTYM」時代は、良くも悪くもマニアックな曲が多い気がします(あくまで個人的意見)。

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楽曲の解説

レコーディングメンバーは、GUITARHTYM時代から付き合いのある小森茂生(キーボード)と布袋のみです。

キーボード以外は全て布袋!というのは他に聞いたことがありません。

ほとんど全て自分でやりたかったというのは、相当思い入れが強かったということでしょうか。

楽曲の特色としては、ベルやハンドクラップ(拍手)、ティンパニーなどのサンプリング音源が実に効果的に散りばめられていますね。

レコーディングではわかりませんがライブでは、キーボードとドラムに振り分けて鳴らしている可能性が高いです。

ギターのフレーズが素晴らしいのはいうまでもありませんが、ベースラインが印象的で「間」を活かしたギターワークと良いコンビネーションを発揮しています。

また、全体の「音の塊」感を強調するために、モノラル定位のミックスを採用しているのも特徴です。

歌詞情報

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歌詞の概要

メインとなるテーマは不倫・許されない愛です。

これにはちゃんと意味があります。

作詞を担当した森雪之丞によると「人間の『きれいな気持ち』を描こうとする時、イレギュラーな設定の方が伝えやすい場合がある。」とのことです。

不倫をしている時というのはどのような気持ちでしょうか?

自分は間違っているかもしれないと葛藤しながら、それでも相手に対する想いを止めることができない。

という状態ですよね。

つまり主人公は、道徳的には悪かもしれませんが、どうしても止められない一途な想いを貫いています。

そこに『きれいな気持ち』を持っている存在を見いだすことができるのでしょう。

歌詞の情報

Baby...銀の指輪で
12時の針に手錠を掛けろ
時間を 止めた時から
物語の 扉が開く

出典: POISON /作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰

夜の12時は、いわゆる大人の時間ですね。

指輪を外して時計の針を止めてしまおうなんて、ロマンチックな言い回しですね。

二人の出会いが 遅すぎて
悲劇を招くとしても
愛し合う他に何が 出来るだろう

出典: POISON /作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰

たとえどのような事が起ころうとも「出会ってしまった」ものはしょうがない、というのが恋愛だといえます。

「あなたには相手があるから、私はあなたを好きになりません。」とはいかないものなのです。

ここが主人公の心のきれいな所でしょう。

もっとも道徳的には、そうなる手前で気持ちをコントロールするのが大人ということになります。

Baby... 死んでいたのさ
おまえの 瞳に恋するまでは
痛みも ときめきもなく
時の砂にただ埋もれてた

出典: POISON /作詞:森雪之丞 作曲:布袋寅泰

痛みもときめきもなかったら、生きているとはいえないかもしれません。

ルーティンワークのようにただ毎日を暮らすことを「時の砂に埋もれる」と表現しています。クールですね。