「三日月サンセット」とは

「三日月サンセット」はサカナクションの前身、ダッチマン時代の曲!ファン投票で選ばれた名曲の歌詞を解釈の画像

「三日月サンセット」はポップなイントロが印象的。

ダンスミュージックのような曲をやってみようという発想から生まれた曲で、今のサカナクションのような複雑な音遊びはありません。

曲の構成はAメロ〜Bメロ〜Cメロ〜サビと聞きやすく、メジャーデビューしたばかりのサカナクションの初々しさを感じ取ることができます

アルバム「GO TO THE FUTURE」に収録

「三日月サンセット」はバンドのデビュー・アルバムである「GO TO THE FUTURE」の1曲目に収録されています

「GO TO THE FUTURE」は、ビクターエンタテインメント内のレーベルBabeStar Labelより2007年5月9日にリリースされ、音楽評論家から高評価を得ている作品でもあります。

このアルバムは販売初週に1,500枚の売上げを誇り、オリコンランキングでは初週105位を記録しています。

まだデビューしたばかりだったため、地元・札幌ではCDの多くが売り上げられましたが、他県の都市で売上げを伸ばすことはありませんでした。 

サカナクションの前身、ダッチマン時代の名曲

「GO TO THE FUTURE」に収録されている曲の中には、現在のサカナクションメンバー構成になる前につくられた楽曲が収録されており、「三日月サンセット」もそのひとつです。

サカナクションの前身ともいえるバンドダッチマン

そのライブ会場では「三日月サンセット」の手作りCDが1曲入り300円で販売されていました。

ダッチマンについて

ダッチマンは、現サカナクションのボーカル山口一郎さんとギター岩寺基晴さんが組んでいた4人組のインディーズバンドです。

1998年から2005年まで札幌で活動を行い、ビクター育成部門に所属。2004年に山口一郎さん以外が脱退、2005年に岩寺基晴さんが再度加入した際「サカナクション」と改名されました。

現在のバンドメンバーに至った過程

「三日月サンセット」はサカナクションの前身、ダッチマン時代の曲!ファン投票で選ばれた名曲の歌詞を解釈の画像

2005年に岩寺基晴さんが再加入した際、それに加えてドラムメンバーとして江島啓一さんを勧誘。サカナクションが結成されました

サカナクションは、山口一郎さんの地元・小樽で行われる「ライジング・サン・ロックフェスティバル」の一般公募枠に応募し選出され、サポートメンバーとして参加していたベースの草刈愛美さん、キーボードの岡崎英美さんが加わり、現在に至ります。

「三日月サンセット」の歌詞を解釈

ポップなイントロがキャッチーで、ダンスミュージックとしても心地いい「三日月サンセット」。

しかしサカナクションの魅力は音遊びだけに留まりません。

山口一郎さんが描きだす繊細な歌詞にもサカナクションの魅力が詰まっています

「三日月サンセット」の歌詞

僕はシャツの袖で流した涙を拭いたんだ
空には夕暮れの月赤い垂れ幕の下
もどかしく生きる日々の隙間を埋めた言葉は
頼りない君が僕に見せる弱さだった
下り坂を自転車こぐ いつも空回り
東から西 果てから果てまで通り過ぎて行け

夕日赤く染め空には鳥
当たり前の日没の中で
君は今背中越しに
何を言おうか考えているんだろう

出典: 三日月サンセット/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

個人的な解釈ではありますが、登場人物である「君」と「僕」が互いに想い合っている姿が想像できました。

当たり前のように過ぎていく日常の中で、弱い部分を見せ合いながら互いに前へ進むことを決意した2人の姿を描く作品のように思えます。

両想いとか片想いとか別れの瞬間を描いている、ありきたりの恋愛を描いた歌詞のようには思えませんでした