それではそんな「星のうつわ」の歌詞を紐解いてみましょう。
どうして どうして 泣いて生まれて
いつか泣かれて 星になっていくんだろう
僕らはどうして どうして 教わってないのに
涙の流し方は 知ってるんだろう
出典: https://twitter.com/himazindana/status/912649193851723776
まずは導入部分です。
「泣くこと」に焦点を当てて歌詞が描かれています。
この世に生を受けて上げる産声も、亡くなった誰かを想って泣く時も、私たちは決してそれを誰かに教わったわけではありません。
人生を考えてみると「泣く」という動作が密接に関わってくることが感じ取れます。
溢れる雫は 絶え間なく注がれた愛情の証で
導かれるまま ゆるやかにそっと 伝ってきたんだ
出典: https://twitter.com/sukimaswitchbot/status/901302514322100224
また泣くことで流れる「涙」は悲しみによるものが全てではありません。
母親のお腹の中で産まれるまでに受けた愛情や、生きてきた時間で関わってきた人から受けた愛情、それらが形となって溢れたものが「涙」であることもあるのです。
そして、それは誰かに指示されて溢れるものでも流れるものでもありません。
心の赴くままに、感情の赴くままに過ごした結果なのです。
こころからからだへ からだはこころへ
連なるいくつもの 絡み合った らせんの模様
そのひとつひとつに 未来が見えたなら 眺めているこの空も
ほら 宇宙に見える
出典: https://twitter.com/sukimaswitchbot/status/892698558591139840
そうやって考えると心と身体は密接に関わっていると考えられます。
そして、溢れる涙もこぼれる笑顔も、誰に教わったわけでもなく、脈々と受け継がれている人間特有のものです。
私たちがそれを受け継いできたように、この先も自然と受け継がれていくものではないでしょうか。
その系譜に想いを馳せることで、未来は宇宙のように果てしなく魅力的なものに感じることができます。
どうして どうして 月はいつでも
何も言わないで 闇を照らしているんだろう
僕らはどうして どうして 鼓動の数に
限りがあるってのを知っていて ムダにしちゃうんだろう
出典: http://j-lyric.net/artist/a001fed/l033a3f.html
そして、2番では「月」について歌われていきます。
静かに夜に浮かぶ月はまるで私たちの心の中まで照らしてくれるようです。
しかし、誰もがその光に救われるわけではなく、時に人は分かっていても闇に飲まれてしまう時があるものです。
胸に抱えている器の 大きさに価値を見出すんじゃなくて
その中にある 熱を帯びたタネに "生命(いのち)"を感じたい
出典: https://twitter.com/sukimaswitchbot/status/899061421480136705
そして、タイトルにもなっている「器」に触れていきます。
もし私たちの心の中に感情の入れ物があったとした時に、怒りや悲しみや喜びなどをどれだけ閉じ込めることができるのでしょうか。
その器から色んなものが溢れてしまって、感情に任せて怒りを露わにしたり、悲しみに暮れてしまったりすることは誰にでもあるはずです。
その器が小さいからダメだ、大きいから良いというわけでもなく、たとえ小さくてもその中に閉じ込めたものの中にどれだけ大切な気持ちがあるかが重要なのです。
どんなに眼を凝らして 自分を見ようとしても
ぼやけてよく見えないや そのうち見失ってしまう
探せば探すほど 散らかしてしまうなら 見様見真似だってこの手で
そう 作ればいい
出典: https://twitter.com/sukimaswitchbot/status/916113715933655041
また自分のことを客観的に判断するというのは誰でも難しいものです。
むしろ客観視しようとすればするほど、主観的になってしまって自分というものがどんどん分からなくなってしまうものです。
そんな時には無理に自分らしさを作る必要はないのです。
誰かの真似だっていい、少しずつ自分を見つけていけばいいんだよと伝えくれる歌詞になっています。
生きるっていうこと それはきっと 少しずつ手放していくこと
最後の一つを失うその時 そばにいて 涙をくれる人がいる
それで嬉しい
出典: http://j-lyric.net/artist/a001fed/l033a3f.html
生きていると、何かを求めたり、余計なことばかり考えてしまうのが人間です。
しかし、生きていくことは、それから離れシンプルになっていくことだと歌っています。
それは難しいことは考えず、お金や地位にも執着しないことです。
人生を終える時に残るものは人を想う大切な気持ちであり、そばにいてくれる人の温かさではないでしょうか。
こころからからだへ からだはこころへ
連なるいくつもの 受け継ぐ らせんの模様
繰り返されてくことが 永遠だと思えた時 目の前の景色すべてが
いま、宇宙になった
出典: https://twitter.com/musickashibot/status/922413373911789568
そうやって人の温かさを繋げていくことが大切だと伝えていく歌詞になっています。
繰り返し受け継いでいくバトンはきっと途切れることはありません。
そう思えた時、道行く人や家族、全てにその先があることを感じることができます。
そひて、それを果てしない宇宙に例えて歌詞が締めくくられます。
○○と○○のラブソング
いかがでしたか?
「星のうつわ」の歌詞は絶え間なく続いていく命のバトンが描かれた素敵な歌詞になっていました。
それは親子の絆はもちろん、元を正せば周りにいる人たち全ての絆に繋がります。
そう考えると大きな意味でのラブソングであり、親子、恋人、そして、映画のNARUTOのラブストーリーにも繋がってくるのではないでしょうか。
壮大なラブソングである「星のうつわ」、ぜひ聴いてみてください。
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