flumpool「ネバーマインド」
2008年にシングル『花になれ』でメジャーデビューを果たした4人組ロックバンド、flumpool(フランプール)。
今回は彼らの19thシングル『素晴らしき嘘』に収録された楽曲「ネバーマインド」をご紹介する記事です。
またこの楽曲は、2020年5月20日に発売された5thアルバム『Real』にも収録されました。
この楽曲はTVアニメのOPテーマにも選ばれたため、聴いたことがある方も多いかと思います。
今回はその歌詞を取り上げて、冒頭から順にその言葉の意味を解説していきます。
夢への道
夢を追いかけて
鏡に背中向けて 歩むほどに遠ざかる夢よ
まっすぐ君と向き合いたい
できない自分へと 「ネバーマインド」
出典: ネバーマインド/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
まずこちらが冒頭の歌詞となっています。
1行目の「鏡」というのは自分を映すものです。
そこから遠ざかっていくということは自分自身から目をそらしていることを表しているのでしょう。
彼にとって近づきたい存在というのが、将来の夢なのです。
しかし近づこうと思えば思うほどに遠くに行ってしまうその存在。
なぜなら彼は自分自身から目を背けているからです。
3行目ではそんな自分に対して、タイトルでもある「ネバーマインド」という言葉をかけているようです。
この「ネバーマインド」とは日本語では「気にしないで」という意味となります。
「夢」に向き合おうとしているのに、向き合えない自分に対して上記の言葉をかけているのでしょう。
なりたい自分になれない自分を慰めているように感じられます。
夢を諦める
流れ作業で分別(わけ)てゆく夢
(向き?不向き?いわば論外?)
声もなく消えてった本音(こえ)
(ため息すら出ない)
出典: ネバーマインド/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
ここでは主人公にとっての夢について語っています。
彼には叶えたい夢があるようです。
叶えたかったはずなのに、自身の心の声を原因として夢を諦めようとしています。
その声というのは、自分にとってその夢が実現可能かという風にジャッジを下す声。
言葉にすることはなくても、声自体は心の中に仕舞われています。
夢の実現を妨害するかのようなその声に、自分自身でうんざりしているのでしょう。
3行目にある彼の「本音」というのは、彼がまだ夢を諦めきれていないということを表しています。
夢と向き合いたいのにあと1歩が踏み出せないようなもどかしさを感じる歌詞です。
「今」から始まる未来
諦めきれない想い
他人(ひと)のせいにしたって終われない
出典: ネバーマインド/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生
そうして自分の夢を諦めそうになりながらも、心のどこかで諦めきれない自分がいるのでしょう。
彼の心の声というのも、周囲の人々が発する言葉によって生じた心の雑音なのかもしれません。
彼は本心では夢をまだ追いかけたいと考えているのでしょう。
このまま諦めてしまえばきっと後悔するに違いない。
だからこそ、夢に向かって進むことをやめられないと考えているのです。
「今」から始まる
目の前に切り立った 今
「越えたい」と心が叫んでる
できない理由(わけ)を探すなら 誰でもできるさ
出典: ネバーマインド/作詞:山村隆太 作曲:阪井一生